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2012年9月

2012/09/27

水の眠り

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眠りは船に乗って旅にでることに似ている。
飛行機でも電車でも車でもなく、船。
休息は本能的に水に囲まれることを欲しているのかもしれない。胎内回帰的な。

先日、欠乏を凝縮したような夢をみた。
何もないところの内側をただただかりかり引っ掻くような感触の夢。
眩暈。
朧な姿。

夢は褪色が早い。
捕まえきる前にするんと遠い隙間に落ちている。

夢に引き摺られて、現もずるりと移動した気がした。

猫も夢はみるのかな。
寝言いうからみているんだろうな。

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2012/09/21

なくなっていく時

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近頃、自分の周りで色々なものがなくなったり壊れたりしている。
新陳代謝が激しい時期はあるのだろうと理屈ではわかっていても、緩んだ隙にひゅっと掴まれて空虚な空気を吸わされて涙。

世の中は怠けたり我儘したりしている人が結局のところ得している気がして虚しくもなったりするけれど、総括は死ぬまでわからない。
少なくとも猫たちよりは長生き出来たらいいのだけれどと思いながら日々働いて歩いてインプットしてアウトプットして家事してたまに世界の繋ぎ目に気づいて斜めから色を眺めながら前に進む。
どんだけ頑張ったら小休止できるんかな。

そしてiPhoneから初投稿なんだけどうまくいってるのだろか。


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2012/09/09

鋤田正義写真展「きれい」(渋谷パルコミュージアム)

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ポスターハリスギャラリーでの寺山修司幻想写真館 『犬神家の人々』の後、渋谷パルコミュージアムでやっている鋤田正義写真展「きれい」へ。

今まで撮ってきた著名人の膨大な数のポートレイトから「きれい」というテーマで鋤田正義氏自身がセレクト。デヴィッド・ボウイ、T.REX、YMO、忌野清志郎、沢田研二、寺山修司、デヴィッド・シルヴィアン、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ジム・ジャームッシュなど全73点のポートレイト作品たち。

カラーと白黒では別れていたけれど、それぞれは年代順に並んでいるわけではないのでそれこそ私が生まれる前に撮影された写真がつい最近の写真の隣に並んでいたりする。でも全然違和感がない。昔だろうと今だろうと、その人の魅力をきちんと切り取った写真はそれぞれが本当に「きれい」だ。

東京都写真美術館でも「鋤田正義展SOUND&VISION」が同時開催されているらしく、こちらは全仕事を俯瞰する回顧展なのだそう。
今月いっぱいだけれど、そちらも行きたくなった。

1972年から40年間デヴィッド・ボウイを撮り続けたという鋤田正義氏、下記の記事も面白かった。

「愛ですよ、写真とは」 鋤田正義・来豪インタビュー デヴィッド・ボウイを40年間撮り続ける写真家、限定本を出版で

記事の中で写真集を出した出版社のジェネシス社の丁寧な本づくりに関して触れられていて。
注文を受けてから手作りでつくって、一冊一冊にサインがはいるだなんて素晴らしい。
本は売れないなんて言われているけれど、読み捨てではなくてひとつの美しい「作品」として手元においておきたくなるような本を日本でもどんどんつくっていったらいいなと思った。

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寺山修司記念館開館15周年/ポスターハリス・カンパニー創立25周年記念 寺山修司幻想写真館 『犬神家の人々』(ポスターハリスギャラリー)

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先日、ポスターハリスギャラリーでやっていた寺山修司幻想写真館 『犬神家の人々』へ。
三沢市寺山修司記念館開館15周年、ポスターハリス・カンパニー設立25周年記念の展示。

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チケットにも使われているこの作品、ハットをかぶった髭の紳士の妖しさ・佇まいがすごく好き。
写真を印画紙に焼き付けて退色させ、シルクスクリーンで汚れなどを印刷し、世界の美しい切手と手紙文をそえるという「にせ絵葉書シリーズ」のひとつ。

蚤の市なんかで売られている、他人の写真や手紙類。
会ったこともない人のある一瞬であったり、一時の思いであったりを赤の他人である私たちが見るという行為、それは他人の人生のスライスを味わう体験。
そんな人工的で毒々しく美しいスライスが色々。

このシリーズ、見ていたらなんとなく「三島由紀夫レター教室」を思い出してしまった。
あれシュールな笑いがいいのよね…。

寺山修司の世界観は私にとって絶妙に気持ちがいい。
彼の紡いだものたちは、日頃自分でも意識していないような凹みやら襞の裏やらまで届く。
そこが刺激されることで、ああ私はこんな穴を抱えていてこういう世界を欲していたのだと気付かされるし、そこには背徳の色がつきまとう。
ずーっと見ていたら会社に行って仕事して的な世界に戻ってこれないあっち側へ行ってしまいそう。

ショップで、「寺山修司の仮面画報を購入。
捲るページ捲るページ好き要素が濃過ぎてまいっちゃうわ、な本。

あとここは宇野亜喜良グッズも色々売っているので「illustration(宇野亜喜良特集) 」や宇野亜喜良がピンク・ フロイド「狂気」のレコード付録のポスターのために描いたイラストのTシャツなんかも購入。

最終日ぎりぎり、ほんと行けてよかった展示だった。

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2012/09/03

横須賀散策2

横須賀散策1からの続き

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横須賀美術館に到着。
丘にちょこんとある美術館、かわいい。

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「ストラスブール美術館展 世紀末からフランス現代美術へ」を観た。

ピカソの「編み物をする女とそれを見る人」と「座る女性の胸像」が近くにあったので、椅子に腰掛けながらのんびり眺めた。平日の空いた美術館ならではの贅沢。
「編み物をする女とそれを見る人」は、とてもかわいらしい絵。女性の肌色の面積がでーんと広くて、ゆったりとやさしい気持ちになる。
「座る女性の胸像」の絵のモデル、ジャクリーヌ・ロックとは描かれた1年後に結婚したそう。
ピカソ80歳、ジャクリーヌ43歳の時。
37歳差結婚かー。

シスレーの絵があって、フランスのモレ・シュル・ロアンに行った時のことを思い出した。
シスレーが晩年の10年間を過ごしたこの村は、今でもお城の跡があったり絵本の世界のようなメルヘンチックな場所。

ウジェーヌ・カリエールの絵は多分初めて見たのだと思うのだけれど、ぼわんと闇に沈む人物がとても魅力的だった。

ヴィクトール・ブラウナーの「取るに足らない騎手」という作品(馬の上に乗る魚顔)がかわいかったので、ポストカードを買った。

その他マグリットやシャガールも観られて、とてもいい展示だった。
中には「え、塗るの手抜き?(むらありすぎ)」とか「え、落書き?」みたいなものもあったけれど、当時としては斬新…だったのでしょうね…。

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特集展示 ニョロの森―関野宏子の世界― も覗いてきた。
好きなパーツを自由に貼れるコーナーもあったり、全体的に触れる展示なので、子供が喜びそう。

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観終わった後は、美術館併設のレストランでお茶。
平日限定のデザート盛り合わせを注文。
盛り合わせって、いまいちなデザートも紛れていたりするものだけれど、一品一品がとても丁寧につくられていてまんべんなく美味。
スパークリングワインと一緒にいただきました。

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レストランの前はこの景色。
もう少し涼しくなったら、テラス席気持ちいいだろうな。
空いていたので室内席からでも十分景色を眺められたけれど、土日は混んでいるらしい。
ロケーションとか神奈川近代美術館と一寸似ている。

美術館を堪能した後は、汐入目指して移動。

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汐入のどぶ板通りをお散歩。
どぶ板通りとは、汐入駅から米海軍ベースにかけての商店街。
異国を歩いているような気持ちになる街並で、外国人も多い。

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でもお目当てはバーではなく、ここ。
横須賀海軍カレー元祖のお店「よこすか海軍カレー館

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店内には艦長室も…。

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「元祖よこすか海軍カレー」(手前)と「上等兵さん」(奥)を注文。
海軍カレーだけはサラダと牛乳がつく。
これは海軍カレーのルールなのかな?他のお店もそうだった。
海軍カレーはカレー粉の味がしっかりな黄色いカレー、懐かしくてやさしい味だった。
上等兵さんはポークカレー、スパイスの味がしつつまろやかなたしかに上等な感じのカレー。
どちらも美味だったけれど、好み的には海軍カレーかな。
あとコロッケも頼んだのだけれど、玉葱の旨味がきいた洋食らしいコロッケだった。これもおすすめ。

結局横須賀駅にはちっとも降り立っていないのですが、十分濃い一日だった。

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2012/09/02

横須賀散策1

先日、美術館を目的に横須賀へ。

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まずは腹ごしらえだよねということで
真っ白い鳥居、鴨居八幡神社のすぐ横にある「鴨鶴」へ。
目の前は海。
鳥居から覗く海っていいなぁ。
うちの近所じゃありえない光景だもの。

釜飯が人気のお店なので釜飯を注文。
お刺身定食とか天丼も美味しそうだけれど、初めていくお店はまずは人気メニューからということで。

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釜飯とセットの、白滝のたらこ和え、卵焼き、ポテトサラダがまず出される。
ビールのあてに丁度良い。
って、当然のように昼ビール。
だって夏休みだもの。

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釜飯とセットのお刺身。
新鮮で分厚くて食べごたえがある。

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一番人気の蛸の釜飯。
地物の蛸をつかっているそう。
蛸の旨味も色もしっかりと吸ったご飯はとても美味しかった。

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もうひとつはサザエの釜飯。
これも地物をつかっているそう。
蛸に比べるとあっさり上品な貝の旨味、これもとても美味しかった。
それぞれ、あと浅蜊のお味噌汁がついて1418円。安い。

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ここからまたバスで移動します。
海が見えるところの停留所の標識って、いい。
なんでだろう、どこか遠く素晴らしい場所へ運んでくれそうな佇まいなのかな。

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観音崎岬へやってきた。
海沿いをてくてく歩いて進んでいく。
平日だからか人は少ない。

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ぐんぐん上ると、観音埼灯台が見えてきた。
明治2年に出来た日本初の洋式灯台で、昔は完全手動で重りを巻き上げて灯りを回転させていたそう。初代は地震で壊れたりして、今のものは3代目。
アメリカ、イギリス、フランス、オランダと結んだ「改税条約」(江戸条約)によってできた灯台っていうと、なんだかとても時代の重みを感じる。

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灯台の上からの眺め。
視界はぐるりと海。
地上は暑かったけれども、ここは風がびゅうびゅう吹き付けてとても涼しい。
他に人がいなかったので貸し切り状態という贅沢さ。
ぼわーっと景色を眺められた。
なんて気持ちがいいところだろう。

横須賀散策2へ続く

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或る日の朝焼け

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先日、なかなか寝付けなくて空を見に行ったら空が燃えていた。
太陽の光をぐっと溜め込んだような朝焼け。
あの光が空中にまんべんなく染み渡ると朝なのか。

毎日新しい光が生まれて、消えていく。
くるくるちゃんと繰り返す。

塞ぎ込んでいた気持ちが
夜を越えると盛り返したりもする。
そうして朝と昼と夜の襞にもまれて変化しながらも
軸を頼りに生きている。

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