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2011/03/19

東日本大震災のこと

同僚と遅めのランチを食べていたあの日、地震が起こった。
あまりの大きさと長さに驚いて、皆でお店のテーブルの下に潜ってじっとおさまるのを待った。
今まで生きてきた中で一番大きな地震だったけれど、その時は被害の甚大さは知らなかった。
あの時たくさんの命が消えていってしまっていることも。

夜、3時間歩いて実家に帰った。
自宅の猫が心配だったけれど、父親と連絡がとれないと不安がっている母親を放っておけなかった。
父親は化学系の会社に勤めていて劇薬なども扱っているので、命の危険を本当に心配した。
結局父親とは連絡がつき、無事であることが確認出来てひと安心した。

翌日自宅に戻ると、猫たちは怯える様子もなく元気だった。
カリカリとお水も尽きていなくて安心した。
冷蔵庫の扉が開いて中のものが飛び出ていたり、本やCDが散乱していたり、散々な状況ではあったけれど、2匹が無事なら何てことはない。

箪笥の上にあった硝子の器が、卓袱台の上に落ちて砕けていた。
一方、ビューローの上に置いていたアンティークの洋灯は床に落下していたにも関わらず、笠の部分が床に当たらなかったようで無事だった。
硝子の器は壊れて私の手元を去ってよかったものであったことを思い出したので、結局我が家は被害というようなものは何もなかったということになった。

あんなに大きな災害が起こっても、東京では日常がくるくると過ぎていく。
停電だったり、電車の運休だったり、買い占めによる物不足なんかはあっても、それ以前と同じように毎日会社で業務をこなさなければいけない。経済活動を行うことが、被災しなかった私たちの義務であるようにも思う。
けれどテレビ等で見る被災地の状況と、自分のいる街とのギャップがあまりにも大きくて、被害の大変さを本当の意味では理解できていないことに何ともいえない思いを抱える。

日本赤十字社のホームページから義援金を送った。
クレジットカードでさっと出来るので簡単。
大金を寄付している有名人に比べたら本当に少額だけれども、自分に出来る限りやっていきたい。

被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。
また、辛い状況が一日も早く回復していくように、お祈りいたします。

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「心と体」カテゴリの記事

コメント

まずは家族の皆さん無事で何よりです。

自分もギャップに苦しみました。

あまりに静かで平和な、周りの環境。

自分に果たして何が出来るのか?ちょっとイライラしたね。


今は少し結論出ました。

それは、各個人個人が出来る事を、思いやりを持って、きちんとやる。


思いやりを持って、きちんとね。

難しいけどね。


被害にあった人達、本当にかわいそうです。


悲しいね。

投稿: j | 2011/03/20 00:01

ありがとうございます、無事で安心しました。

そうですね、私たちは私たちで出来ることをやっていけばよいのですよね。

あとは、必要以上に自粛してしまわないように、とか。
音楽や美術や文学や…文化的なものの存在を、こういう心が弱ってしまう時だからこそ消してしまわないように。

本当に、悲しい出来事です。

投稿: *yuka* | 2011/03/20 02:15

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