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2011/02/17

落花落葉のあと

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記憶って自分の中にあるように思っていたけれど。
実は粒子のように関連のあったそこここに散らばっているのかもしれないと思ったのは、遠い昔のほんの一時足を運んでいた場所に行く機会が最近ぽろぽろと増えているからかもしれない。

もう疾うの昔に自分から剥離してしまった記憶の断片に再会して。
ほろほろに崩れている手触りのなかからしかし確かに自分のものであったという事実を認識させられている一方で、実感の失われ具合にぽかんともする。

今でも日々何かが少しずつどこか深くに消滅してその分新しい何かが近くに派生しており、それは考え方かもしれないし習慣かもしれないし嗜好かもしれないし知識かもしれないけれど、そうして今の自分も細胞分裂のように微小な変貌を毎日毎日ちくちくちくちくとげていると思ったら何だか凝としていては勿体ないような気がしてきた。
物理的なそういう話ではないのに、ねえ。

それにしても相変わらず古い記憶を自分のものとして上手に保持できない、私。

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コメント

私の生活には常に音楽があるので、
そこから匂いとか感覚とか色んな物事がつながって行く。
そして過去や現在が幻では無い事を認識する。
音楽って音が残るだけじゃないんだよね。
これって音の粒子を散りばめているって事なのかも。

投稿: kfsm | 2011/02/18 01:54

音の粒子と記憶の粒子が混ざり合っているのかな。
とてもきれいな色になっていそう。

私は結構過去の幻感が強いので、何かのおりに甦るとはっとする。

音楽によって甦ることも多いな、最近は。
よい音楽をたくさん教えてくれる人に感謝。

投稿: *yuka* | 2011/02/20 21:49

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