« 時間、層、レール | トップページ | 遠くの夕焼け、膝の上の猫 »

2010/10/30

寒かった日

Img_2747

寒さは、どうも人の気持ちを感傷的にさせる。
悲しみの根っこがなくたって、漠然としたその思いに包まれることが多い。

以前パリに行った時。
私は酷い風邪をひいてしまい、
寒さに震えながらアパルトマンを貸してくれる人との待ち合わせ時間まで街をぷらついていたことがあった。
まだ早朝であったのでやっているお店も少なく
パン屋さんの一角にカフェコーナーがあるのを発見して
温かい紅茶を頼んだ。
けれども扉から近いそのコーナーはすーすーして大して暖かくなく
長居できる場所ではなかったのでお店をでてまた歩いた。
耳が千切れそうな程冷える日で、風邪のせいで本当に凍えてしまって悲しくて仕方がなかった。
寒くて悲しい思い出、というと。
その場面がくっきりと思い出される。

寒くて悲しくても
また必ず人は暖かい場所へ行けるし
だからこそ暖かいことの幸福に気付ける。

あの時、アパルトマンを貸してくれる方がいれてくれた温かい紅茶は本当に美味しくて涙が滲みそうだったな。

そういえばパリでよく飲んでいた「Tetley」の紅茶のティーバッグ、最後の一滴まで絞れるように紐がついているんだよね。
イギリスの紅茶らしいのだけれど、日本のスーパーでも扱ってくれないかな。

寒さは感覚を研ぎ覚まさせるところもあるから。
寒くて悲しくても夏より冬が好き。

|

« 時間、層、レール | トップページ | 遠くの夕焼け、膝の上の猫 »

「心と体」カテゴリの記事

コメント

私も寒くて悲しくても夏より冬が好き。
冬が好きだと言う人がいい。

文章読んでいたら、紅茶飲みたくなってきたよ。
温かい紅茶を。

投稿: snow | 2010/10/31 01:02

私も、夏より冬が好きな人がいい。

パリでは珈琲も飲んだのだけれど
寒い日の朝、というと、紅茶のことを思い出す。

珈琲はパンの匂いとセットで思い出す。

冬、いいよね。

投稿: *yuka* | 2010/10/31 11:30

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 時間、層、レール | トップページ | 遠くの夕焼け、膝の上の猫 »