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2010/05/02

厠の兵隊/劇団桟敷童子(すみだパークスタジオ)

Kawaya

先日、劇団桟敷童子の「厠の兵隊」を観てきた。
すみだパークスタジオ「倉」のこけら落し公演。

この劇団の舞台を観るのは初。
友人がこの劇団を好きで、アングラ系劇団だからきっと好きだよと言われ連れて行かれたのでした。
ちなみに寺山修司の演劇実験室「天井桟敷」と名前が似ているけれど関係あるのかな、ないか。
かなり人気のある劇団で、小劇団のわりには大きな会場で満席だった。全日完売だったらしい。

舞台は、セットがもの凄くつくりこまれていて、とりあえずそれだけでも圧巻。
会場中に巻かれた鮮やかな紅葉。
舞台の家や厠やトンネルなどもとてもリアルで、人々が渡れるちゃんとした木製の橋があったり、ライトが点いて人が何人も乗れる車が登場したり。
全部役者さんたちでつくっているらしい。
ここまでセットに凝る小劇団ってなかなかないのでは。

母子が、亡くなった夫の故郷の村に来る。
土俗的な風習がまだ色濃く残る村で、汲取式便所など設定は昭和初期。
そこで3人の人間が変死し、透は行方不明となるが・・・という話。

息子の透が玩具のトランシーバーで誰かと通信していたり
謎のけちんばやさんが登場したり
村独自の奇妙な風習があったり
目のまわりが真っ黒で嫌なことばかり言う気味の悪い叔母二人組がいたり
夫の兄は骨がぐしゅぐしゅで痛いと言って苦しんでいたり
自殺願望のあるカップルがいたり
母・月子に近寄る男は皆変死したりと
全体的に暗くてどこか奇妙な設定。
でも、その暗さであったり、シュールさであったりがツボだった。
そして、ただ暗いだけではなくて、笑える場面もある。

この村では、子供は7歳までは半分は神様だという。
純粋でかわいいと思われていた子供が母を愛するあまりに駆られてしまった狂気。
妄想の兵隊、そして旅立ち。

透を演じているのは、烏山茜さんという背の低い女性で、この人の存在感が凄かった。
その他、月子役の板垣桃子さんや与市役の池下重大さんをはじめ、役者さんのレベルが高い。
熱のこもった演技で、ぐいぐい引き込まれた。

桟敷童子の舞台は、毎回必ず最後に大仕掛けがあるらしいのだけれど、本当に驚いた。
最後の最後にリアルな巨大戦車が登場・・・。
あれも劇団員の手作りなのだものね。

暫く余韻に浸ってぼーっとしてしまった。
ああいう世界観好きだ、面白かった。

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