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2010/05/15

暗闇の獅子舞

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大國魂神社「くらやみ祭り」の山車。
かつては、街灯を全て消した真っ暗闇の中で行われていたそう。「貴いものを見ることは許されない」という古来の儀礼に起因した伝統だったのだとか。

山車は大通りを何台も行き来していて、それぞれ乗っているものが違う。
これは獅子舞で、その他おかめ、ひょっとこ、天狐などがいる。
獅子舞の後ろでは笛と太鼓でずっと祭り囃子が奏でられている。
山車の後方には明かりで透けた簾越しに、交替要員なのか子供たちが乗っているのが見える。
その簾の様子に、平安時代の牛車(ぎっしゃ)を思い出す。

夜の闇の中を、提灯を沢山下げた山車が御囃子とともに巡行するというのは非常に風情がある。
怪しく照らされた獅子舞が敏捷に踊る様には何とも言えないかっこよさがあった。
お正月の呑気で愉快な獅子舞とはひと味違う。
「ダンスやります」という人は多いけれど、「獅子舞踊れます」という人はなかなかいないわね。それも、笑いをとる踊りではなくて、こちらが見入ってしまうような獅子舞ね。
どこで教えてくれるのでしょうね、獅子舞の踊り方。

こういう場にいると、日本の古来からある文化であったり風習であったりの美しさや繊細さに感嘆する。

お祭りに限らず、私は古い時代の美しいものが大好きで。
でもそれっていつからで、そしてどうしてなんだっけ?と考えてもわからない。
うちの両親は特にそういうものを愛でるタイプでもない。
実家を出て、自分の好きなインテリアを集めたりしはじめてみたら、自分の好みがわかってきた、という感じだったかな・・・。
今の街に住んだきっかけもそこにある。
アンティークのお店が多いらしいな、と気になって来てみたら、降り立った瞬間に「ここに住みたい」と思ったのでした。空気の肌馴染みの良さと直感で。

古き良き美しいものを、守ったり、甦らせたり。
どんどん、日本が美しいもので溢れると良いな。

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