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2010年4月

2010/04/26

光の道

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※本郷の小さな通り

私は疲れてしまった時
近所の公園のお気に入りのベンチに座って
ぼんやりと音楽を聴く。
たまに木肌に触れる。
緑の香りをかぐ。
動物が目の目を過ぎて行く。
風が身体を撫でる。
そしてまた音を流し込む。
身体が、リセットされる。

生活の為にやらないとならないもの。
自分が進みたい道、好きな世界。
遠くにあるそのふたつの場所を、
段々と器用に行ったり来たりできるようにはなってきているけれど、
うっかり平坦な日常に埋没しそうになることがある。

忘れっぽい私は。
度々、リセット、しないといけない。
何度も、同じ過ちを、繰り返さないように。

自分らしい世界を強制的に奪われてしまった過去の辛い記憶がある。
徐々に削ぎ落とされていっていた当時は麻痺していてわからなかったけれど
今思い起こすとその世界は恐怖、でしかない。

新しい、音と出会う。
光に光が足されて、どんどん広がっていく。
沸々と生まれる。

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延長線上に見えるもの

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これから何かが出来ていく過程に
私たちは見えない道を見る。

それが「期待」というものであるならば。
裏切られた時に悲しまないように
見えているのに目を瞑っていた方がいいのだろうか。

痛みを感じない為に
あらゆるものを回避する人生は
同時に悦楽をも遠ざけてはいないのだろうか。

何かが欠落することの不幸。
それが充足することによる幸福。

光と影の背中合わせ。

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2010/04/14

虹蛇のいる世界

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夢の中で。
空に、大きな大きな虹が出ていた。
私は高層マンションのベランダから、それを見ている。

漫画「蟲師」の中に、虹蛇というのが出て来たけれど、
まさにあれのよう。
意思を持って動こうと蠢く、巨大な生物のような、虹。

やがてその虹はぐるりと捲れ、空が輝き出す。
七色の光が流れ出す。
どこからなのか、無数の色鮮やかな花火が空に散る。
あまりにも美しい、現実離れをした光景だったので、
夢の中で「これは夢だ」と気付いてしまったけれど。

時折、夢で、驚く程美しい光景を見る。

霧に煙る広大で艶やかな緑の大地。
それを上空から俯瞰している夢。

空を、半透明の虹色に輝く魚たちがたくさん泳いでいる夢。

こんなに鮮やかな色ってあるの?というくらいの、目映い色が氾濫した森の夢。

虹蛇のことが気になったので調べてみたところ、オーストラリアの原住民、アボリジニが崇拝する精霊であり創造神でもある「虹蛇(レインボー・サーペント)」というものが 存在するそう。
世界で最も古い精霊で、創造と雨を降らせる力があるらしい。
虹蛇は創造神以外にも多数存在し、アボリジニにとって虹は、地上の水場と天空とをつなぐ巨大な蛇の精霊であるらしい。

アボリジニによると世界は「目覚めの世界」と「夢の世界」のふたつに分かれており、 「夢の世界」でもっとも偉大な精霊が虹蛇なのだとか。

アボリジニについて、一寸知りたくなった。

Songline

ソングライン (series on the move)

世界中を縦横無尽に旅したブルース・チャトウィンによる紀行文学の最高傑作。
アボリジニの独特の文化の中で継承されてきた、目に見えない道「ソングライン」について書かれているそう。

Songline

ラディカル・オーラル・ヒストリー―オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践

アボリジニの村に滞在した筆者が、彼らの教えに刺激を受け、歴史学とは?を問いかける本なのだそう。
32歳という若さで逝去された方。

どちらも読んでみたい。

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2010/04/07

冷える桜

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この時期はお花見に限らず。
通勤途中の車窓から。
街歩き中のその目の前に。
偶然の桜色が華をそえて、ひゅっと芽吹く高揚感。

でも今年は。
夜の善福寺公園で見た桜が一番凄かった。
凛と冷えて孤立したような美しさ。
飲み込まれそうな濃い暗闇。
静まり返った大きな池。
あとは。風の音と少々の鳴き声。

桜の呼吸。
色がつかない色。
首を擡げるアンビバレンスな思考。

街とは違う一寸不思議な空気の色が満ちた夜の公園は
どこかとてつもなく遠くへ来たかのように錯覚させる。
どこまでも心地よく静謐な空間。

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満開の桜の樹

桜咲くオフィス街

まだまだ桜

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