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2010/02/10

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります / 川上 未映子

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります
川上 未映子

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みんな生きてる、やあ奇跡。

川上さんが作家になる以前、ブログ「純粋悲性批判」で綴っていたことが書籍化されたもの。

大阪弁と独特のテンポで繰り広げられるエッセイ。
言葉であったり視点であったりが面白い。

例えば、トマトの輪切りを出されたとする。
普通の人はそれを見て「あ、トマトだ」と思うわけですが。
川上さんはそれを見て「きれいな断面図」とか思っちゃいそうな、そういう視点。
って、そういうエピソードは些ともないのだけれど、イメージ。勝手な。

両手で真っ直ぐ受け取れるものを
ハイッと斜めに転がすような。
そういう視点の転換。
角の角、裏の裏。
どこかにしんとこっそり存在していたものを
ぐいぐいひっぱりだされるような。
そんな刺激を受ける本。

あとがきで川上さんは「やはりこれは『記録』であって、間違っても役に立つなどという文章ではありませんが、所々であははん、と笑っていただけたり、共感、あるいは日常での驚嘆を共にしていただけたりなんかすると、私は嬉しくってどうしようもなくなります」と言っていて。
本当にこのエッセイは「あははん」という、ゆるくて素敵な一言に尽きるなぁと思う。
そこにあるのは、くるくるめくるめく怒濤の言葉の世界の入り口。

そら頭はでかいです、世界がすこんと入りますの詳細はこちら

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