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2009年12月

2009/12/27

砂のある道

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※パリで見つけた抜け道

今自分が進んでいる道が正しいのかわからない。
歩き方が合っているのかわからない。
何の為に進んでいるのかがわからない。
何処にも理解者がいない。
嫌なのに避けられない。
時折そうして、とっぷりと深淵に飲み込まれる。

それなのに強がり過ぎて心がぽきぽき折れる。
やがて音も鳴らない砂になる。
全てが隙間なく埋もれる。
後に残るのはただただ一面無彩色の世界。

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2009/12/12

かたち、輪郭、滲み

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見ることで世界の姿を知る

レンズという薄い膜を通さないと
あらゆる物たちの存在を正しく認識出来ない
そんなとても弱い目しか私にはないけれど

水滴で曇った硝子越しに見る 外の滲んだ色が好き
薄靄に包まれた
暗い時分 濡れた路面に反射する光とかも
人々と世界との境目も
こんな風に曖昧にいつも暈けていたら楽なのに

世界を玉虫色に染めるには
どのインクを使えばいいのでしょう

でもいつでも曖昧な世界に身を置いたら
はっきりしない色々にかえって疲弊し
輪郭探しに憂き身を窶すのかもしれない

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2009/12/08

桃色のさらさら、点、点、夢

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朝、珍しく夢の真っただ中で目覚まし時計に起こされて。

みていた夢の舞台は戦中なのか戦後なのか。
電車が全て運休ということで人々は皆歩いて何故か高田馬場に向かわないといけなくて。
それはそれは大層な距離、ということで
たまたまその時居合わせた青年と一緒に歩くことになった。
線路沿いでも歩くつもりなのか、皆一様に駅のホームに向かうので
我々もそれにならってホームへ降り立った。
そんな我々の目の前を、大きな戦車が威風堂々たる動きで通り過ぎて行く。
半透明で光に彩られた美しく変な戦車の上にはひと気がなく、
ああ、空いているのだったら乗せていってくれたらいいのにねと、ぶつぶつと文句。

夢の中では私は何故か看護婦、という設定で。
線路を歩こうとしていた我々を乗り物に乗せてくれた外国人の兵が連れた美しい女性に
「何かあったら看てね」と言われる。
いや。
正確には。
彼女たちと私たちは言葉が通じず、ジェスチャーから慮るに、であったけれども。

彼女が持っていた粉薬は、ちょうどこの空の雲のように柔らかい桃色で
さらさらとしたその色を見ていたところで、無慈悲な目覚ましの音。
奇妙な舞台設定の夢、だった。
あと五分十分みていたら、どう展開していたのか。

夢というのは途中で放棄しないから不思議。
ここから先は想像できていないので張りぼてです、とかないわけじゃない。
見蕩れてしまうくらい美しい景色がでてくることもあれば
無数にでてくる小物だって、手抜きとか全然ないわけで。
ひとつひとつがちゃあんと細かく出来ている。

そういえば昔、夢の中で「レオパルド21」という単語を見聞きして。
起きてから「レオパレスならわかるけれど、何だろう」と気になって書き記し、また寝た。
後で調べてみたろころ、レオパルドは豹のことで、レオパルド1とレオパルド2というのは西ドイツが開発した第二世代主力戦車と第三世代主力戦車なのだそうで。
「レオパルド」という単語自体そもそも知らなかった時分であったので、とても不思議な夢として記憶された。

小さな頃、まだ習ったことのない知識を夢で教わったこともあった。
太陽の黒点とか、そういうの。
翌週くらいに教育番組で同じものを見て、「ああ、夢の中で教わったこと、本当だったんだ」と思った。
そんな思い出。

夢、やはり不思議。

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2009/12/06

マリアの心臓第50回記念展 maria maria maria

渋谷に行ったついでに、「マリアの心臓第50回記念展 maria maria maria」へ。
ここに来るのは「天野可淡展」以来。

参加アーティストは、以下。

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秋山まほこ 天野可淡 天野翼 稲垣征次 宇野亜喜良 永徳斎 木村龍 恋月姫 光龍斎 さやか 田谷京子 内藤ルネ 成田朱希 パン吉 松浦怜子 丸尾末広 三浦悦子 森ヒロコ 山本タカト 横井まい子 吉田キミコ ゴーチェ シモンハルビック シュミット ジュモー スタイナー ピエロッティ

+

可淡さんの作品は相変わらず素晴らしくて。
よく冷えた硝子の奥に青い炎を閉じ込めたかのような、独特な瞳をした人形たち。
私の心の奥底に棲む何かは彼女の人形たちの目に惹き付けられ、そうしてじわじわと炙り出される。
目に光を宿した人形というのは世の中には存外少なく、私はまだ可淡さんよりも好きになれる人形作品には出会えていない。
彼女の人形たちは、こちらの心の隙間にするりとはいってくる近しさを持つ一方で、ふっと消えてしまいそうな脆さや儚さ、ほんの少しの禍々しさを持っている。

恋月姫さんの人形はやはり美しくて隙がない。
例えば目から血を流している人形であっても、美し過ぎるから些とも怖くない。そもそも血が通っている気がしない。
整い過ぎた人形は、「ひとがた」であっても人から遥か遠くの存在に思えるから、だから恐怖を想起させないのかしら。

宇野亜喜良さんは、受胎告知のイラストが展示されていた。
宇野さんは本当に、描き込むところと抜けをつくるところとのセンスが抜群。
百合の花を持って来たところも素敵。
ちなみにこの絵は販売もされていた。

久々に可淡さんの作品集をひらいてみようかなと思った。

KATAN DOLL
KATAN DOLL

KATAN DOLL fantasm
KATAN DOLL fantasm

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2009/12/04

ここにいるということ

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※窓際に佇むうちの子

私が私らしくいられることが
最近許されているらしい。

なにもないところに、何かを生み出すこと。
真っ白いキャンバスの上に、色ガラスの破片を沢山まくような。
私には本当にそれくらいしか能がないのだ。

でも、周囲の人に話をきいていると
どうやらこうして何かをやりたいという衝動がある人の方が少数派らしい。

私からしてみると
やりたいことのない日常、何も生み出す事の無い日々、なんて。
どう生きていいのか皆目わからない。
でもきっと、私の反対側の人から見たら
私のような生き方の方がよっぽどわからないのだろう。

たくさんの可能性の中、から。
私は今 ここを選んでいるし
ここしかないと思っている。
そして それはとても幸せなこと。

他人から他人の物差しで測られて価値感を押し付けられても
跳ね返すだけの強さが、きっと今の私にはある。
だから大丈夫。

そうして、そんな「大丈夫」を
似た者たちにたくさんわけてあげたい。
小さな丸いお菓子にして
枕元にそっと置いて。
目が覚めたら、その甘いお菓子を口に。

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2009/12/01

CREATION project 2009 「手ぬぐいTOKYO」(クリエイションギャラリーG8)

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CREATION project 2009 「手ぬぐいTOKYO」に行って来た。

これは、200人のクリエイターがボランティアで制作した手ぬぐいの展示と販売をする、チャリティー企画展。

クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンの両ギャラリーで開催されているのだけれど、とりあえず会社から近いクリエイションギャラリーG8の方へ。

展示されている手ぬぐいはクリエイターそれぞれの個性がでている面白いものばかり。
お洒落なスカーフのような柄のものもあれば、シュールな漫画っぽいものもあり、小さなモチーフがたくさん連なるものもあり・・・。

手ぬぐいは会期中1枚1,800円で販売され、収益金はすべて財団法人日本ユニセフ協会に寄付される。

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私は宇野亜喜良さんの手ぬぐい目当てで行ったので、それを購入。

手ぬぐいはもともと好きで、お弁当を包んだり、野菜の水切りや茸の汚れとりなど料理系や、夏場はライブの時に首に巻いたりとか色々使っている。
手ぬぐいって、薄くて嵩張らなくて、でも使用用途が幅広い素晴らしいグッズだと思うの。タオルだったらないなっていう、多少派手な柄も面白いし。
なのでたまに手ぬぐい専門店も覗くんだけれど、普通は手が込んだ柄ほど高い。
だから、こんなに緻密に描きこんである美しいイラストで1,800円はお値打ち。

既に完売してしまった手ぬぐいもあって、追加注文を受けるらしいけれど、会期中に規定枚数に満たなかったら追加製作をしてくれないそう・・・。

「歯」をモチーフにつくっている人がいて、小さな歯が大量に並んでいるんだけれど、逆さになったやつが猫にしか見えなくて、色が柔らかくて好きな組み合わせだったので、ああ猫だったら買ったのにと思った。歯には特に思い入れないからな・・・。虫歯にならないし。

クリエイションギャラリーG8に展示されていたものは思った以上にモノトーンのデザインが多くて、たしかにモノトーンはかっこよくまとめやすいと思うのだけれど、個人的には手ぬぐいの柄が黒とかグレーだけというのは地味で寂しく感じる。差し色が欲しくなる。
手ぬぐいは、スタイリッシュなものより、どこか味があるもののほうがかわいく見えるし。
早く帰れる日があったら、次はガーディアン・ガーデンを覗いて見よう。

素敵な手ぬぐいを買うだけでチャリティーに参加出来る、おすすめの展示。

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