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2009/09/12

遠くむこうに覗くもの

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よく、現実感を喪失する。
自分と世の中を結ぶコードのようなものを見失う。
毎日当たり前のように繰り返していることさえも
遠く昔のことの手触りとして記憶から取り出される。
帰り道、階段をのぼっている時に。
空を見上げた時に。
自分の両の足が何を踏みしめているのか一瞬わからなくなる。

世の中の流れるスピードを何となく認識したい時はテレビを点ける。
虫の音とか音楽とかは、ゆるゆると流れ、どれだけ時間が経っているのかわからなくなる。
でも、テレビのざわめきは、
世の中の流れるスピードをその呼吸で何となく知らせる。
テレビはそんなに好きってわけでもないと思うのだけど
そんな理由で平日の朝は起きると必ず点ける。
たぶんこれをやらないと、
現実感を喪失したまま、糸の切れた凧よろしく、
するするっと違う隙間にきっと迷い混んでしまう。

最近この白昼夢にも似た一瞬が私の思考とは関係なく頻発していて、
でもストレスを抱えているとか現実逃避をしたい何かがあるわけではなくて。
皆普通にあるものなのだろうか。

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