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2009/05/24

映画「重力ピエロ」(ヒューマントラストシネマ渋谷)

重力ピエロ

「重力ピエロ」

監督:森淳一
俳優: 加瀬亮、岡田将生、小日向文世、鈴木京香、渡部篤郎、吉高由里子

映画「重力ピエロ」の初日舞台挨拶に行って来た。

伊坂幸太郎の同名ベストセラー作品を映画化したもの。

大学院で遺伝子の研究をする兄の泉水と、落書き消しのアルバイトをする弟の春。
2人は、近所で起こる連続放火事件と、現場近くに描かれているグラフィティアートの関連性に気付く。グラフィティアートのメッセージと遺伝子配列とのリンク。犯人は一体どんな意味を込めているのか?2人は放火犯探しをはじめるという話。

春が、二階から落ちてきた。

この言葉で映画は幕を開ける。
はじめ泉水が桜の花びらを見ていたので、季節のことかと思ったら、弟のことだった。
多分、小説のままの言い回しなのだろうけれど、ぐっと物語の中に引き込む強さのある言葉。

CMからは、グラフィティアートと遺伝子配列の関係性など、「謎解き」の映画のような印象を受けるかもしれないけれど、実際は家族愛をメインに描いた作品。なので謎解きを期待して行くと少々拍子抜けかもしれない。

「重力ピエロ」というタイトルに込められた意味、父親が言う「最強の家族」という言葉。
下手すると陳腐に転んでしまうような内容なのだけれど、あたたかい空気のもとうまく描けていると思う。
何より、配役がいい。全員はまっていた。主役2人の子供時代も、2人にそっくりだし・・・。
全体的にわかりやすい映画なので、万人受けするのでは。

世の中には血の繋がりを絶対視する人というのもいるけれど、私は以前からそう思っていない。
たしかに血が繋がっていたほうが遺伝子レベルでの「共通点」はあるけれど、人というのはその「身体」のみで存在しているわけではなくて。
共に寄り添って生きて行くその行程が家族の形をつくり、色を与え、思い出を共有し。そうしてずっと育てていくものであって、それがどんな形に育つのかは家族次第で。
そうしてそれは、生まれながらに遺伝子によって決められているものではないと思うから。

「顔が似ているな」よりも「仕草が似ているな」の方が、家族として何だか嬉しいと思う。

映画化不可能と言われていた作品だけれど、どこらへんを工夫したのか原作を読んでいない私にはわからず・・・。
原作「重力ピエロ」の方も近々読んでみたい。
伊坂さんの作品は「アヒルと鴨のコインロッカー」しか読んだ事がないけれど、面白かったので「重力ピエロ」にも期待。「アヒル・・・」の方は逆に映画を観そびれていたので、もし行けたらヒューマントラストシネマでやっているうちに行こう・・・。映画「重力ピエロ」の半券を持っていくと割引らしい。

肝心の舞台挨拶は、前から四列目の好位置で見られてよかった。
でも特に誰のファンっていうわけでもなく、一緒に行った子が舞台挨拶観に行こうというので行ってみた・・・という感じなのだけれど。もっとも、ファンでなくても、映画撮影に関するエピソードが色々聞けるのは面白いし、お客さんの高揚感とかお祭りっぽくて楽しいのでいいなと思う。

ちなみに、映画「重力ピエロ」は、原作本持参割引キャンペーン(商品の説明のところに詳細あり)をやっていて一般で200円割引になるようなので、原作本を持っている人は忘れずに。全国規模の映画で初の試みなのだとか。

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