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2009/04/19

まほろ駅前多田便利軒 / 三浦 しをん

Mahoro

まほろ駅前多田便利軒
三浦 しをん

第135回直木賞受賞作

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今まで三浦さんの作品は未読だったので、初。

駅前で便利屋を営む多田啓介は、ひょんなことから高校時代の同級生・行天春彦を家においてやることになる。
自由でマイペースな行天に何かと振り回される多田だったが・・・という話。

基本的に、彼らにはいった依頼の話を中心に進んでいくのだが、たとえばただ掃除をして終わりとかそういうのではなく、きちんと人間ドラマが盛り込まれ、時には探偵もののようなスリルもある。
2人とも重たい過去を抱えているし、彼らと関わる人々も何らかの事情を抱えていたりする。
「まほろ市」という小さいコミュニティの中で、彼らが各々の悩みを乗り越えて一生懸命生きていく姿には好感がもてる。

真面目だけれど屈折している多田と、大きな闇を抱えていそうなんだけれど飄々としてそれを人に見せない行天のコンビはなかなかいい。とくに行天の、人の顔色を窺ったり空気を読んだりってことを全くしないで、自分が思った通りに突き進んで行く強さが羨ましい。
2人のキャラ設定がしっかりしているし掛け合いもうまいので、てっきり三浦さんって男性かと思っていたのだけれど女性だった。どの登場人物もイメージしやすいので、映画化とか向いていそう。行天を原作通りのイメージで配役したらかなり女子ウケしそうだし。

全6章で構成されていて、各章完結の話。
通勤途中の読書向き。
面白かった。

書籍の詳細はこちら

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