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2009/01/15

窓越しに

Img_3632

ずっと漠然と頭の中にあった構想。
いよいよ実行に移さないと、と、思ったのに、些とも形にならない。
手を介する以前に、実体がはっきりしない。
つくる力が足りないのかと、漠然と焦りを感じていた時に、ふと感じた。
それは今、自分で手触りがわかる程自分のなかで既にリアルじゃないんじゃないか。

それは、温めて、温めていたうちに、血肉が腐って剥がれ落ち、やがて骨だけになってしまっていて。
私はただただ目をこらして骨組みを睨んでいたんだ。

でも本当は、つくろうと思った時に私が感じていたはずのインパクトが必ずあるはずで。
あったはずの肉は、それはどんな形でどんな弾力でどんな色でどんな手触りだったのか。
実感として残るインパクト。
骨じゃなくて、その一寸したいろいろから立ちのぼる温度。
それが維持されていなければ、どんなに立派な骨組みがあったってつくることなんて出来ないのだ、ということに気付いた。

なんとなく、自分でそれを今つくらなければいけないと決めてかかっていた。
本当は、今、よりインパクトを感じている何かがあるのかもしれないし、
もしくは以前のインパクトを取り戻すことが出来るのかもしれない。
いずれにしろ、その温度であり匂いであり衝動がない限り、芯のあるものは出来やしない。
うわべで、うわずみで、うすべったい何か、になるだけ。

人は本来とてもしなやかで、
しなやかでなくなるのは自分で何かを決めつけている時だ。
じなやかでなくなった時、人はぽきりといってしまう。
しなってかわせるはずの何かを、くらってしまうから。

決めつけは、形を固定する。
それはとてつもなく勿体ないこと。

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