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2008/11/03

かもめ食堂 / 群ようこ

Kamomeかもめ食堂

★★★
群ようこ

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映画の原作用にと群ようこさんが書き下ろした作品。

実は私は映画はまだ観ていないのだけれど、ずっと気になっていたのでとりあえず原作本の方を手に取ってみた。

日本人女性の サチエがフィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂 ruokala lokki」をオープンする。
看板メニューは日本食のおにぎり。
しかし、お店には日本おたくのトンミくんしか寄り付かない。
ある日、ちょっとした縁で日本人女性のミドリとマサコがやってくる。
やがて2人は店を手伝う事になり・・・という話。

群さんらしい語り口調で、淡々と物語が進む。
群さんの作品って、べたべたと余計な肉付けがされず、出来事だけでぽんぽんと進んで行くので、映画の原作向きだなぁとつくづく思う。

38歳のサチエが、海外でお店をやろうと計画をたて、本当に実現させてしまう様は、やる気になればなんでもできるんだなと何だか励まされる。

40代のミドリは、勤めていた会社が解散し、兄弟一家に色々言われるのが嫌で勢いでフィンランドに来てしまい、50歳のマサコは、ずっと介護していた両親を亡くし、弟とのいさかいから気晴らしに旅行にきていた。 

中年の独身女性3人、それぞれの悩みがあっても深刻にならず、何とかなるさという明るい気持ちになる話。
特に、どんなお客さんのこともあたたかく迎え、うまくいかないことがあっても鬱々と悩んだりしないサチエの態度はみていて清々しい。

一寸したことで悩んでくさくさしている時でも、この話を読むと明るく前向きな気持ちになれると思う。
そして、愛情のこもった美味しいおにぎりがきっと食べたくなる。

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コメント

「かもめ食堂」のDVD、貸しますよ~。

投稿: snow | 2008/11/06 01:29

わ、ほんと!
わーいわーい、嬉しいな。

投稿: *yuka* | 2008/11/08 19:11

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