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2008/11/13

1930年代・東京 -アール・デコの館(朝香宮邸)が生まれた時代(東京都庭園美術館)

先日、目黒で庭園美術館訪問&プラチナ通りの銀杏並木を堪能しようと、友人と目黒へ。
銀杏並木はまだまだ薄いグリーン。
鮮やかな黄色に色づくのは少し先になりそう。

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プラチナ通りから横にはいったところにある、「京湯葉麺うどん さくらさくら」でランチ。
京だしうどんに燻製卵をトッピング。
ご飯と香の物がセットになっている。
天かすとおぼろ昆布が席にあって、それは入れ放題。
黒七味もあって嬉しい。

麺の湯葉っぽさはわからなかったけれど、やさしいおうどん。
古い民家を使ったお店で、京都の町家風になっている。

お店の居心地はいいのだけれど、なかなかメニューが出てこなかったり、接客に不安があったのが残念。

食事後、東京都庭園美術館へ。

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開館25周年記念の展示「1930年代・東京 -アール・デコの館(朝香宮邸)が生まれた時代」を観た。

朝香宮邸というのは要するにこの美術館のことで。
館内のアール・デコデザインをじっくり堪能出来る。

アール・デコとは関係なくても、建物内の随所随所にいいなって思うところがある。
窓や扉の、昔ながらのあのぼってりと厚い硝子、好き。
そういえば、一時期無性にダイヤ硝子やモール硝子を使用したレトロな棚が欲しかったことを思い出した。アンティークのケビントも欲しかったな。

展示されていたストーブのデザインひとつとっても、非常によかった。
私は基本的に、現代の一般的に流通している家電のデザインってあんまり好きじゃない。
どうしてみんな似通っていて、ぱっとしないデザインなんだろう。
ただつるっとしていればいいわけではないと思う。
車も同じで、クラシックカーの方がずっとずっと魅力的だ。

朝香宮邸の歴史だけではなく、関東大震災からの復興直後の東京の街並の様子や、当時の日用品、本の装丁やポスターのデザインなどが展示されている。

Add

銀座の街に沢山のアドバルーンが上がる様を描いた、鈴木信太郎さん「東京の空(数寄屋橋附近)」は何とも不思議な雰囲気。
アドバルーンたちは、まるで未確認飛行物体。
余談だけれど、西荻こけしやのパッケージなどに使われている女性の絵は鈴木信太郎さんの作品。

最近、アドバルーンって全く見ないよねと友人と話していて、気になって調べてみた。
アドバルーンが日本で初めて使用されたのは1913年。
昭和30~40年代には第二次隆盛期がきたけれど、現代は高層ビルが乱立していて宣伝効果があまり見込めない事や、宣伝手法の多様化によって影の薄い存在になってしまったよう。

この絵を見ると、まぁるい球体がふわふわと建物の上に在る様は何とも言えない味があることがわかる。
この球体が似合う街のままだったらよかったのに。
真っ青な空に昔ながらの赤と白のアドバルーンという組み合わせとか、素敵なのに。

他にも、当時の街並の写真などを見る事ができたのだけれど、昔の方が街並が上品だ。
高層ビルの乱立なんてないし、どこの国だかわからないようなギラギラした変な看板や下品な建物もない。
日本の都市部の街並って、何故現代の姿になってしまったのだろう。
昔の良さをどうして維持できなかったのだろう。
高層ビルなんてあんなにたくさんなくてもいいんじゃないの?

街だけではなくて、写真に写る人も上品だ。
帽子をきちんとかぶってスーツをぱりっと着て出勤するおじさんたち。
これまた帽子をきちんとかぶって、女性らしいスーツに身を包んだおばさんたち。
紳士淑女という言葉が相応しい出で立ち。

そうそう、この美術展は「ドレスコード割引」があって、帽子をかぶっていくと団体料金ではいることができる。粋なはからい。

「モガ・モボ」いわゆるモダンガール、モダン ボーイたちというのも当時の象徴で、写真が何点も展示されていた。彼ら彼女らが闊歩する銀座や集うダンスホールを生で見てみたかった。

あとは、本やポスターのデザインもレトロで非常に素敵だった。

文字ひとつひとつも手描き。
店頭に並ぶ本、どれもこれもいい感じ。
昔は今と違って、パソコンもなければ便利なソフトもないものね。
だからこそ、本当に実力のある人しかデザイナーにならなかったのではないだろうか。
現代は、パソコンを使えばどんな人でもデザインっぽいことができてお手軽になってしまったが為に、デザインレベルが下がってきている、ということをどなたかが言っていた。宇野亜喜良さんだったかな。
まさにおっしゃる通り。

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展示を観終わって、美術館内の喫茶コーナーへ。
「cafe 茶洒 kanetanaka」の甘いものと珈琲をいただいた。
竹筒にはいっているのは、白胡麻豆腐。
まずはそのままで、次に黒蜜をかけて。
濃厚で美味しかった。

充実した一日。

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