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2008/08/18

映画「いのちの食べかた」

Inochi1_2いのち食べ
★★
監督: ニコラウス・ゲイハルター

映画の詳細情報はこちら

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少し前に早稲田松竹で観た、食料生産の現場を教えてくれるドキュメンタリー映画。

ドキュメンタリーといっても、ナレーションは一切無い。

食料生産の現場の映像が黙々と流れていくだけだ。
それは時にはヒヨコを育てて鶏にし、食肉として解体していくまでだったり、向日葵畑に飛行機で枯凋剤を撒く様子だったり、牛の屠畜現場だったりする。
それらの映像は、絵画的な美しさを孕む。

Inochi2 ナレーションがないということは、私たちに受け取り方の自由があるということである。
それは同時に、指標がないということでもある。
この映画を観た私たちは、個々人でこの現実を受け止め、解釈していく必要がある。

命が、効率を追求した現場で物として処理されていく様。
私たちが日々食べ物として口にいれている物たちの現実。
それらは、知らなければいけないことである。

本来、生きる為に僅かばかりいただかないといけなかった「命」
いつの間にかそれは、自動的に大量に処理され、便利に食卓へ運ばれるようになった。
そして食べ切れなかった物たちは残飯として廃棄されていってしまう。

私たち人間の業の深さを認識する為にも、一見の価値のある映画である。

工場で働く女性が不味そうにもそもそと口にするパン。
食って何だっけ、と考えたくなる。

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