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2008/07/20

予定日はジミー・ペイジ / 角田光代

Jimmy 「予定日はジミー・ペイジ
★★★
角田光代

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ジミー・ペイジの誕生日に母親になる予定のマキちゃんのマタニティ日記。

角田さんは妊娠をしたことがないのだけれど、それなのに実話のようなリアリティをもったマタニティ日記を書けてしまうのだなと、まずそこに脱帽。

妊娠や出産=素晴らしいこと、おめでたいこと とされている世間の風潮の中で、それを素直に喜べないやさぐれた妊婦を主人公にしているあたりも好感がもてる。
主人公がプレママスクールで出会った、「妊娠は素晴らしいこと!!」という妊娠出産を美化しちゃうタイプの人とか、私も絶対仲良くなれないもん。

なんだプレママって。なんだこの飾りつけ。なんだこのわくわく感。馬鹿にしてんのか。妊婦授業とか、母親学級でいいじゃないか。

こんな風に考えちゃう、マキちゃんのキャラが好き。
このサバサバ感とテンポの良さのお陰で、最初から最後まで飽きずに読める。

そして、マキちゃんの夫さんちゃんのどこか抜けているキャラも好き。

私は結婚願望もなければ、子供が欲しいという気持ちもあんまりないのだけれど、そんな私が「夫婦っていいかも」「妊娠っていいかも」って思ってしまうほど、なんだかいい夫婦でなんだかいい話なのだ。
すごくラブラブとか、毎日豪勢な生活をしているとか、妊娠ってこんなに素晴らしい!とか、そういうのではなく、こんなにマイペースで自然で、たまにほろっといいことがあって、そんな相手だったら一緒に生活していけるよなぁ、お腹の中の子をこんな風に思えるのっていいよなぁ、みたいな、そんな感じ。
妊娠に対して否定的だったマキちゃんに、その事実が自然に浸透していって、お腹の子を大切に思うようになっていく、その過程だけでもなんだかじんわり感動する。

いい本読んだなぁって素直に思えた。

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