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2008年5月

2008/05/30

甘くて固いもの

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※パリ、甘い甘いフルーツのお菓子たち

会社で甘い物を配ると、なんだかみんな和やかな雰囲気になるからいいよねって思う。

甘い物は、ふんわり心を丸くする。
見るだけでも、気持ちが弾む。

最近、ちょっと口寂しいなぁって時にはグミをよく食べるのだけれど、ナチュラルローソンで買った輸入物のグミが美味しかった。フルーツの香りが濃くて甘さも強くない。

パリにはグミ屋さんがあって、好きな種類を選んでざらざらと袋に好きなだけ入れて買う事ができる。
そこでよく買った、白と赤のツートンの酸っぱいやつが食べたい。
あれはこっちで売ってないのかなぁ・・・。
酸っぱいグミ大好き。
日本のグミで一番酸っぱいのはどれかしら。

グミといえば、パリの古着屋さんでおじさんがくれた、リコリスはもう一生食べたくない。
リコリスは真っ黒くて薬臭いハードグミみたいなやつで、むこうではポピュラーな食べ物。
でもあんまりにも薬臭さが強くて、好き嫌いがない私でも、あれは無理・・・。
パクチーのように、食べ続けたら癖になったりするのかな・・・。

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2008/05/29

再生の時

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※パリ、人形の病院

今日、上司に、私がつくっているデザインがすごくきれいだからその調子でいいものにしましょうと褒められて、プチ幸せ。

私が年初から直感的に感じている事なのだけれど、今年って再生の年だと思う。
昔流行った物が再び、とか、昔気になった物がまた気になる、とか、昔中断したものが再開する、とか。
世の中的にそういう年な気がします。
原点に立ち返れ、という意味でもあるかも。

最近、仕事中に東京事変をよく聴いているのだけれど、「駅前」がくるくるまわる。
いい意味で、ざわついた曲調。

大学の生徒が青を謳歌して泣く
騒がしい色を纏っている私ならここです〜♪

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2008/05/27

その時の道標

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※フランス、モレシュールロワンにあった標識

ここのところ、パタパタと予定がはいり続け、仕事も仕事でバタバタ。
活動の時期なのか。
でもそういう時期は、プライベートでのアウトプットが進まない。
なので、ブログの更新が滞りがち・・・。
美術展とか、映画とか、本とか、記事にしたいことはまだまだあるので、近々ちゃんと記事にします。

最近、私の周囲で対面の占いをやったとかやってみたいとか、そういう声がよく聞かれる。
具体的な悩みというよりは、漠然と「うまくいっていない」感を持っている人が多いのかも。
そういう時期もあるって理屈ではわかっていても、なかなかその霧の中から抜け出せない時ってあると思う。
そういう時に占いは
「あっちにお行き」って背中を押してくれるのだと思う。
もしくは、「こっちにおいで」って引っぱってくれる。
ただし、そこで足を踏み出して進むのは自分自身の力。
自分で踏み出す力を忘れ、べったりと依存してしまったら、いつか霧の中で窒息してしまう。

道標は勿論占いではなくてもよくて。
色々な形があって、色々なメッセージが日々降って来ているはず。

私も誰かを霧の中から出してあげるお手伝いを出来るといいな。

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2008/05/20

映画「ダージリン急行」

Dar1 「ダージリン急行」
★★
監督:ウェス・アンダーソン
出演:オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、アンジェリカ・ヒューストン

映画の詳細情報はこちら
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インドの列車「ダージリン急行」に、長男・フランシス(オーウェン・ウィルソン)の呼びかけで、次男・ピーター(エイドリアン・ブロディ)、三男・ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)のホイットマン3兄弟が集まる。

それぞれに問題を抱える彼らはやがて、ヒマラヤの修道院にいる母親に会いにいくことになる。

父親の死以来、絶交していた彼らに、家族の絆は戻るのか?という話。

本作の前に短編「ホテル・シュヴァリエ」がまず上映された。

パリのホテルの一室で、三男・ジャックと元彼女( ナタリー・ポートマン)が再会する話なんだけど、ジャックが彼女を迎え入れる準備をするあたりとかくすりと笑える。
妙にかっこつけたり。

Hotel_chevalierナタリー・ポートマンがヌードになるのだけれど、セクシーというよりは無駄な肉が一切ないって凄いなぁっていう感想。

パリのあの雰囲気はやっぱり好き。

次に、いよいよ本編の上映。

とても兄弟とは思えない、全く似ていない3人。
三男だけ顔が非常に濃いような・・・。しかも彼だけ何故か裸足・・・。
そして3人が3人とも一寸変わっていて濃いキャラ。
特に仕切りたがりで自己中な長男が一番煙たがられていたような。
弟の食事のメニューまで勝手に決めてしまうので、うわ〜こんなお兄ちゃん嫌だなぁなんて思ったのだけど、でもいざピーターが反抗して「自分で頼む」と言っても結局フランシスが言った通りの注文をしてしまう。なんだ、お兄ちゃんの言う通りでいいんじゃない(笑
後で母親と再会した時に、フランシスの性格が母親譲りなのだとわかって、そこでまたくすりとする。
この映画は、ゲラゲラ笑う感じではなく、くすっとかふふっとか、口元がゆるんでしまうような小ネタが結構あるのだ。

父親の葬儀以来絶交していたという3人は、一寸したことで喧嘩になったり、前半はお互いに苛立を隠せない。
でも、途中列車を降ろされ、小さな村で溺れた子供を助ける為にさっと一致団結する姿を見て、ああやっぱり兄弟なんだな、素晴らしいなって感動した。
ナイーブなピーターが、必死で助けた子供は結局亡くなってしまう。
ショックを隠せないピーターが痛々しい。
ピーターって、何となく悲しそうなラクダさんなイメージ。

Darjeelinglimted のんびりとマイペースに進むダージリン急行。
途中に立ち寄る村。
そこで行われる葬式。
母親がいる修道院。
場面を変え、徐々に兄弟たちの絆が自然に深まっていく様は、見ていて心地良い。

私もダージリン急行に乗りたくなった。
あの食堂車とか、楽しそうだもの。
インド独特のゆる〜い空気感に包まれて、どこまでも旅をしていたくなる。

この兄弟たちのようにもし何か問題を抱えていたとしても、爽やかに吹っ切れてしまいそうな楽しい映画。

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2008/05/18

日々是作文 / 山本文緒

Hibikore日々是作文 
★★★
山本文緒

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31歳から41歳までの文緒さんが様々なとことで書いたエッセイを集めた、「コンセプトがない本」それが本書。

大まかには、「Domani」に連載した恋愛をテーマにしたエッセイ、「月刊オーパス」に連載した本をテーマにしたエッセイ、その他こまごまとしたエッセイたちの3種類で構成されている。

時には離婚後に実家で過ごす30代前半の文緒さんで、時には実家を出て一人暮らしをする30代後半の文緒さんで、時には再婚をした文緒さんだったりする。

離婚したとたんに結婚していたことが物の見事に過去のこととなり「あれ?わし、ほんとに結婚してたんだっけ」と実感がカゲロウ化し、独身の自分があったりまえな気持ちになりました。そして今年再婚してみたら、独身だった数年間のことが、記憶にはあっても実感がオブラート化し「あれ?わし、独身だったんだっけ」と、物忘れにも程があるような状態になっております。

私はその気持ちがすごくよくわかる。私も同じタイプなのだ。
付き合っている時、当たり前のように一緒にいて、自分の生活の一部のようだった恋人も、別れてしまえばいなくて当たり前、むしろはじめからいなかったのではないかというくらい遠い記憶になってしまう。

これは何も恋に限ったことではなくて、例えば仕事を辞めれば、仕事をしていたことが遠く感じられるし、仕事を再開すれば、無職だったことが遠くに感じる。
自分の立ち位置が変わる度に、前の立ち位置が嘘のように遠くなるのだ。
ああでも、やっぱり一番陽炎化するのは恋愛ですかね・・・。

あとは、直木賞候補になった時や、受賞直後の様子が書かれているのも面白い。
大きな賞を受賞した作家さんというと、「別に賞が欲しくて書いたわけじゃない」とかかっこつけてしまう人が結構いるのだけれど、文緒さんは素直に「直木賞候補になりたかった」と言っていて、その素直さが好きと思う。
そう、エッセイ全体その素直さで書かれていて、時には自分の意地の悪いところなども包み隠さず吐露をする。そうやって等身大で書かれていることで、こちらも構えずに読むことができる。
それぞれの立場年齢の文緒さんの様子をみることができて、その時に書かれた作品がこれなんだなってわかって、山本文緒ファンには必見の一冊、のような気がする。

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2008/05/17

キッドナップ・ツアー / 角田光代

キッドナップツアーキッドナップ・ツアー  
★★
角田光代

1999年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、
2000年路傍の石文学賞受賞作品

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5年生の夏休みに、主人公ハルは誘拐される。犯人は二ヶ月前から家にいなくなっていた実の父親。父親は母親にある要求を持ちかけているらしいが、ハルには教えてくれない。
ろくでなしの父親とのひと夏の誘拐旅行。
ハルたちが行き着くところは・・・?という話。
以下内容にふれていきます。

冒頭、誘拐される時にはなんとなくぎこちなかったハルと父親とのやりとり。
子供特有の、男親に対する気遣いと居心地の悪さとが目立つ。
そんな2人の関係が、誘拐旅行の日々を重ねる程に変化し、寄り添って行く様子がいいと思う。

子供の目線で見た大人、子供の無力感、夏休みの雰囲気といったものがリアルに描写されている。
だからそういった、自分の内にある懐かしいものたちがするすると呼び起こされる。
ある夏に吸った空気の味、風の匂い、太陽に灼けた何かの手触り・・・。
目を閉じると、自分の体験した夏休みが姿を現す。

私も、子供の頃、夏休みに行く家族旅行が毎年楽しみだった。
父親が夏休みの時に行くので、混雑したお盆に車でのろのろと海に向かうのだけれど、たった三日間の旅行がキラキラと輝いて見えて、永遠に終わらなければいいのにと思った。
でも、三日目には帰らないといけない。
何故ならそれは旅行だから。

ハルたちの誘拐旅行も、それが誘拐旅行である限り、終わらないわけがないのだ。
でも、このままずっと逃げてしまいたいとも思うハルの気持ちがわからなくもない。
非日常は子供にとって甘過ぎる蜜なのだ。

最後に、結局要求の内容は明かされないまま物語は幕を閉じる。
それに関しては賛否両論であると思う。
でも私は、明かされなくてよかったと思う。
私たちはあくまでハルと同じ目線でこの物語を楽しまないといけない。子供が知らなくていいことは世の中にたくさんある。それは大人の勝手な事情であったり。それを知らされず、想像してみることも、それはそれで楽しいのではないかと思うのだ。案外、知ってしまえば馬鹿馬鹿しく下らないことであったりもするし、だったら知らされないままのほうがよかったなぁなんて思ったりする。

子供の頃のキラキラは、大人になった今ではもう二度と味わえないものである。
でも、この作品を読むと、当時のキラキラを思い出して、感慨にふけることができるのである。

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2008/05/16

グリーンの椅子の上で

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※パリ、リュクサンブール公園

最近、仕事がコンスタントに忙しいのと、体調の悪い時期なのとで、ややぐったり。
細かい作成業務がくると、眼精疲労が酷いのよね。
そんなわけでインプットもアウトプットも小休止中・・・。
週末で回復するかな。

ぽかぽかと暖かい日に、リュクサンブール公園のような、美しく広い公園でぼーっとしたい。
あの、絶対に足りないことがないようなたくさんのグリーンの椅子たちの中からお気に入りをひとつ選んで、珈琲片手にぼんやりしたい。
ああ、またパリ熱が・・・。

今はインプットでもアウトプットでもなく、「無風」の時期なのかな。
詰まったものたちの整理整頓の時期。

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2008/05/07

イエロー、グリーン、色と色。

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※パリの街中、目をひく黄色と緑

タイミングよく連絡をすること
連絡がくること。
そういうことがあると
何かの引き合わせかな、と思う。

筋トレ占いによると、今週うお座さんは
理解者を発見できたり、逆に理解してくれない人を発見したり
そんな週だそうな。
うお座はたしか今年自体が、自分にとって必要な人とそうでない人とがふるいにかけられる年だったような。
最近私にとっては、人との出会いの機会が多かったりして、でもその一方で自分に合う人を見つけることは結構難しかったりもして。

今までの仲間と、沢山の出会いと。
そんな中でも何でかふっと寂しくなる時は「まだまだ桜」を読んでみる。
与えられた真理でも、もやもやの後に見えなくなることがありまして。
そういったものを一寸再確認。

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2008/05/05

街が雨に濡れる時

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※パリ、雨に濡れたセーヌ川沿いの道を歩く老夫婦

映画の感想とか、グルメのこととか。
書くネタはたくさんあるのに、貧血で脳味噌に力がはいらない・・・。
きちんと書くべきアウトプットは、脳味噌に力がいれられる時じゃないとだめね、なんて思ったり。

こういうぼんやり時期は、ゆる〜くインプットかアウトプットをするか
ぼーっとインもアウトもしないか。
美術展に行ってきたばかりで、自分の気持ち的には、記事を書く以外にもたくさんやりたいことがあるのになぁ。
頭から燃焼不足の煙がでそう。
でもこれは休めのタイミング?

雨っていうのも、はい一寸休憩ですよ、とか
はいはい、今お掃除しちゃいますからね〜、とか
そういうタイミングで降っている気がする。
先週の後半だったかな、夜空が騒々しいなぁって思っていたら
やはり翌日大雨が降った。
あのざわざわの裏では何が起こっているのかしら・・・。

たくさんの足りない物たちが、準備万端降って来たらいいのにね。

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2008/05/03

okuda tamio FANTASTIC TOUR 08

Fanta

先日、奥田民生のライブ「FANTASTIC TOUR 08」へ。

場所は、まだ新しい、水道橋のJCBホール。

ホールにはいってすぐにCDを買いにいったら、サインをもらえた。
サインはすぐになくなってしまったようなので、一寸ラッキー。

ビールを飲みつつ、前方の立ち席で聴く。

ファンである友人のお誘いで行ったのだけれど、凄くよかった。
演奏も歌もとことん上質。
知らない曲でも、聴いていて気持ちがよい。
さすがプロだねって思ったのだけれど、プロでもそういうレベルの高いものを必ずしも提供できるという人ばかりではないよな。

演奏曲目は以下。

01. イナビカリ
02. スルドクサイナラ
03. フロンティアのパイオニア
04. アドレナリン
05. いつもそう
06. 3人はもりあがる(JとGとA)
07. 野ばら
08. 息子
09. カイモクブギー
10. マシマロ
11. ちばしって
12. 鈴の雨
13. 愛のボート
14. 家
15. なんでもっと
16. 無限の風
17. トロフィー
18. ギブミークッキー
19. 快楽ギター
20. 明日はどうだ
--アンコール--
1. プライマル
2. さすらい
3. イージュー☆ライダー

ツアー中、毎回やっていたわけではない「息子」も聴けて、得した気分。ギターの松浦さんが来た時しかやらないらしい。
そんなわけで、初ライブにして民生さんすごいって思いっぱなしの、最高なひとときを過ごせた。

そういえば、私の前にいた人が前後に揺れて踊っていて気になった・・・。スペースとりすぎだし、のりすぎだし(笑

終わった後は、耳がぼわわん。水の中みたい。

ライブに行っていない方にも、「Fantastic OT9 」おすすめ。

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2008/05/02

きょうのできごと / 柴崎友香

Kyoudekiきょうのできごと
★★
柴崎友香

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京都に引っ越して来た正道くんの引っ越し祝いに集まった男女5人の話。

各章ごとに語り手がかわり、5人ぞれぞれの話になっている。
会話が関西弁。

何かこれといった出来事が起こるわけじゃなくて、けいとがかわいい男の子を見て騒いだり、中沢がけいととの学生時代のことを思い出したり、真紀ちゃんがお風呂場で初対面の人の散髪をしたり、かわちくんが動物園で彼女のご機嫌を損ねて困ったり、正道くんが自転車で夜の街を走ったり。

本当にどこにでもあるような小さな小さなできごとを、丁寧に丁寧に選んでかわいい箱につめて、ささやかなリボンをかけたような本。
素朴で、小さくて、きらきらと愛おしい。
何がってわけじゃないのに、読み終わると心がほかほかする。

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スイッチ / さとうさくら

Satosakuraスイッチ
★★
さとうさくら

第1回日本ラブストーリー大賞審査員絶賛賞受賞作

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26歳、フリーター、処女で友達もいない苫子。
苫子は、自分にとって気に食わない人の首の後ろのスイッチを押すことでその人を消してしまうことを空想して鬱憤を晴らす日々。
オフィスビルでトイレ掃除のアルバイトをはじめてから、少しずつ苫子の人生が動きはじめるが・・・という話。

はっきりいって、ジャケ買いをした本。
だって宇野亜喜良の絵がすごくいいんだもの・・・。

最近、こういうパターンの話って多い気がする。
定職につかず、恋愛も上手く行かず、友達もいない・・・という。まぁ要するに主人公が基本暗くて自信がない。
先日書評を書いた「やさしいため息(青山七恵)」もそうだったな。

文章のレベルでいったら、青山七恵のほうがはるかに上手いのだけれど、でもこの作品は読み手をぐいぐい惹き付ける力を持っているように思う。
なめらかとは言い難い文章は不器用な主人公の苫子そのもののようだし、作者は人間を観察する力が強く、それ故文章がうまくなくても登場人物にリアリティがあって、情景を思い浮かべやすい。だから飽きずに最後まで読むことができる。

苫子と苫子が想いを寄せるサル男(このネーミングセンスって・・・)の恋愛よりも、私は苫子と結衣のエピソードがよかった。自分が苦手とする相手との距離感と変わっていく関係性。

一寸気になることといえば、作品のタイトルにもなっている、「スイッチ」の設定がうまくいかせていないこと。調理しきれていない、生煮えの設定のように思う。その証拠に、この作品からスイッチに関するエピソードを全て取り除いてもこの作品の印象はさほど変わらない。逆に、そういった設定に頼る必要なかったんじゃないかなぁと思うくらい。もしくは、もっとこの「スイッチ」の設定を存分にいかした話にするとか。

また、「日本ラブストーリー大賞審査員絶賛賞」といってもベタベタなラブストーリーではなく、どちらかというと人間関係や仕事で悩み、そのスパイラルから抜けるまでの話。

文章うまくないし、進行にも素人っぽいところがあるけれど、それでもじーっと長いトンネルを抜けた後に差してきた日射しのような爽やかな読後感を味わえる。
色々なことに自信が無い、なんだかもう疲れちゃった、という人にもおすすめ。
頑張る気がわいてくるかも。

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2008/05/01

新夏みかん

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湯河原で買った、ニューサマーオレンジ。
要するに、新しい夏みかん?

それ以来はまってしまって、近所の八百屋さんでも購入。
外皮を薄く包丁でむいて、白いところと一緒に果肉を食べると美味しい。

じゅわっと広がる柑橘の酸味とやさしい苦みと甘みは、全ての苛々をしゅわしゅわ消してしまう。
日本の柑橘は繊細で好き。

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