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2008/01/27

肝心の子供 / 磯崎 憲一郎

Kanjin 肝心の子供 
★★
磯崎 憲一郎

  第44回文藝賞受賞作

書籍の詳細情報はこちら
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ブッダ、束縛という名の息子ラーフラ、孫のティッサ・メッテイヤと三代に渡って描く小説。

最近の新人賞を受賞した小説の中ではかなり異色である。
主人公が何を思ったとか何をしたとかそういう次元の話ではなくて、壮大な自然を背景に進んで行くひとつの歴史を見ているような小説なのである。
昔こういった雰囲気の話を読んだ事があるような気がするのだけど、何だったかな。
聖書とか、そういった雰囲気をまとっているのかも?

ブッダという名前が出てくるけれど、これは歴史小説ではなくフィクションである。
フィクションなのに、史実に基づいて書いているような重厚感がある。

描写が非常に丁寧で、目の前に景色がさーっと広がっていく。
ひとつひとつの出来事に意味が込められていそうで、読み返してみたいと思うタイプの小説。
ただ、終わらせ方が一寸不満なのと、極めて男性的な視点で語られているという点で、好みかと聞かれればそうではない小説。

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