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2007/09/10

ALICE アリス ヤン・シュヴァンクマイエル

51d2kq9pqyl_aa240_「ALICE アリス」
★★★★★
1987年
監督: ヤン・シュヴァンクマイエル
原作:ルイス・キャロル
出演:クリスティーナ・コホウトヴァー

アヌシー映画祭最優秀長編アニメーション映画賞受賞

映画の詳細情報はこちら
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ルイス・キャロル原作「不思議の国のアリス」を実写と人形アニメーションとをあわせてつくりあげた映像作品。
制作に3年の歳月がかかっているそう。

アリスは、自分の部屋にある兎の剥製が突然動き出す場面を見てしまう。何で子供部屋に兎の剥製があるの?という疑問はさておいて。
兎を追いかけ、机の引き出しの中に入り込んだアリス。
机の引き出しの中から別の世界へ行くっていうと、ドラえもんっぽい。
そこで不思議な体験をする・・・といったお話。

アリスというと、やはりディズニー映画が有名だけれど、ああいうかわいいファンタジーとは対局に位置した作品。
でてくる生き物たちはみんな不気味。
鋏をジャキンジャキンと振り回して首を切る白兎、卵から生まれる白骨の生き物、靴下の芋虫、ぜんまいを巻かないと動けなくなる三月兎は懐中時計にバターを塗り続け、帽子屋は木製の人形なのに紅茶を飲み続ける・・・などなど。
アリスだって、飲み物を飲んで小さくなってしまうと人間ではなく人形になってしまう。その人形アリスが動くのだからそれもシュール。
ディズニーだったら「次にはどんな面白い事が?」と期待しながら観るのだろうけれど、これは逆に次はどんな怖いことが起こってしまうのだろうという視点で観てしまう。
でも、子供の頃に想像した世界って必ずしも綺麗な夢物語ばかりではなくて、悪夢もみたと思うし、極めて子供の視点に近いアリスの世界であるように思う。ルイス・キャロルが描いたアリスの世界自体がかわいくてきれいなものではなく、アリスを取り巻く登場人物たちがどこか不条理で不気味でそこにひかれていたように思う。そういう意味ではルイス・キャロルの世界感に近いのではないかと思う。

人形アニメーションがやはり面白い。
ネズミの人形がアリスの頭のうえで煮炊きをしようとする場面では、ネズミがあけた小さな缶詰からちゃんとトマトや豆、米などがでてくる。そういうお人形サイズの食べ物って好き。
子供の頃、テレビでやっていたクレイアニメとか大好きだったなぁって思い出した。
この「アリス」は大人の為の作品だという人が多いけれど、案外子供も喜んで観るのではないかな。
私だったら、子供の時分でも虜になっていた気がする。そういう、子供のツボを刺激する要素が一杯つまった作品だと思う。

そして、アリス役のクリスティーナ・コホウトヴァーの仏頂面がかわいい。
アリスのイメージにぴったりだと思う。

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