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2007/08/12

針穴のパリ / 田所 美惠子

41prz9t8cnl_aa240_「針穴のパリ」
★★★★★
田所 美惠子

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針穴写真機(ピンホールカメラ)による、パリの写真集。

田所 美惠子さんの作品との出会いは、以前たまたま通りがかって見た写真展「一葉に会いたくて」
檜細工師の三浦宏氏が作成した樋口一葉作品の建物をピンホールカメラで撮影したもので、ミニチュアとは思えない世界観がそこにはあった。
そこでこの「針穴のパリ」が販売されていたので、ぱらぱらっと捲ってみたところ一目惚れ。

Img_1660今まで、パリの写真を撮った人なんてごまんといるだろうけれど、この写真集におさめられている写真は、見た事がない表情のパリ。

針穴から覗くせいか、独特の湾曲を見せる景色。
雄大さと存在感が増す。

間近なものにも、遠くの景色にもピントがあってしまう針穴写真の特徴。
それにより、ショーウインドウの陳列物と硝子表面に映った景色とが重なり合い、ひとつになる。

ルネサンス期以降の画家たちは、針穴写真機の元祖ともいえる「カメラ・オブスキュラ」という道具を使って、写し出された風景をトレースしていたらしいのだけれど、この「写真的絵画」に対して「絵画的写真」を撮ったらどうなるのだろう?と、田所さんはパリのマルシェで買った果物等も撮影している。
「これは絵画です」と言われたら信じてしまいそうな、重厚な静物写真。まさに「絵画的写真」

Img_1658撮影時に30分〜1時間かかり、現像するまで全くどうなっているかわからないから失敗も多いらしいけれど、そのかわりに奇跡ともいえる一枚が誕生することもあるのだという。
田所さんだからなのか、針穴写真だからなのか、素敵な写真だらけ。

私も針穴写真機で写真を撮ってみたくなった。
自作できるらしいから、作り方を調べてみようかしら。
難しいのかな。
難しいだろうな。

関連記事:針穴写真展2007

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