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2007/06/18

KATAN DOLL fantasm/天野可淡

Katan_f_1「KATAN DOLL fantasm」
★★★★★
天野可淡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
球体間接人形作家、故天野可淡さんの二冊目の作品集。

「KATAN DOLL」が、暗い中で佇んでいる人形たちとすれば、こちらは意志を持って動こうとしている人形たち、愛そうとしている人形たちというかんじだろうか。

下記、一部抜粋。

アーティストとは成長できなかった人、
と辞書を書きかえるべきかもしれません。
しかし成長できなかった人の特権として、
私は作品の中で自意識を分解し
新たな原子でそれを再構成することができます。
<彼>が一日目に光と闇を作り、
二日目に天と地を作り、
最後に私たちを作ったように、
アーティストも自らの光と闇、
自らの天と地、
そして最後に自らの神経をときめかす者たちを
作ることができるのです。

”私の瞳は銀色の湖
しばし泳がせてみませんか
あなたの退屈な時間を
そして残るは
悪魔の頃のあなたのぬけがら”

人は皆、成長とともに感性を丸く平坦にしていくものだ。
子供の頃のように些末なことにいちいち感動していたら、社会生活が成り立たない。
丸く平坦に満たされた人は、それを維持することが当たり前で新しいものは何も生み出せない。

でも、アーティストは丸く平坦にならない。
どこか歪で、どこか足りないから、足りない部分を埋めようとして何かを生み出す。

どこか歪で、どこか足りないのは、見方によっては不幸なのかもしれない。
でも、それでも、何かを生み出さずにはいられないのだと思う。
可淡さんは、何かを生み出すために生まれて来た人といっても過言ではないのかもしれない。
その研ぎ澄まされた感性と意志には敬服する。

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