« 「ひとり日和」文藝春秋選評について | トップページ | デザインのいろは? »

2007/02/14

ヒトラー~最期の12日間~

ヒトラー~最期の12日間~
年度: 2005
オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督
★★★☆☆

002_1映画館でやっていた時に気になっていた映画。
GyaOで無料公開していたので観てみた。

タイトル通り、独裁者アドルフ・ヒトラー最期の12日間を描いた映画。
2002年に亡くなったヒトラーの女性秘書トラウドゥル・ユンゲの証言を元にしている。

1945年、ソ連軍に追いつめられて地下の要塞に籠もったヒトラーとその側近たち。
あの絶頂期の演説シーンのイメージとは裏腹に、そこにいるのは女性や子供に穏やかに接する優しいヒトラーなのである。怪物の片鱗は見えない。

最も、善人としての面ばかり描かれるのではない。
戦況が悪化していくに連れ、苛立が増して部下にあたったり、左手をぶるぶる震えさす様は惨めでもある。
そこにはカリスマ性はなく、ただの偏屈でヒステリックな中年男性に見える。

絶望的な戦況で死を待つしかないように思える地下要塞。
好きな時に外に出る事すら叶わない。

それでも「総統」にどこまでもついて行こうとする者、
裏切って逃げ出す者、
酒に溺れて逃避する者、
毒物やピストルで命を絶つ者・・・。
「死」を選ぶ者があまりにも多い事が悲しい。

ヒトラーに心酔していたゲッベルス夫人なんて、ヒトラーの死後、自決を覚悟しただけではなく、6人の子供達に毒物を飲ませて全員殺してしまうのだ。
「総統」のいない世界で生きる子供たちは不幸だということ?
私には理解できない。

ただ、私は恥ずかしながら歴史にあまり詳しくないので、いきなり敗戦目前の状態から映画がはじまったことで感情移入しきれなかった部分がある。ゲッベルス夫人をはじめとする周辺人物たちが何故そこまでヒトラーを崇拝していたのか?など、そこに至るまでのことは映画では描かれていないので、迎えた結末に対して腑に落ちない部分が多い。

怪物・天才と言われたヒトラー像、絶頂期のカリスマ性、彼の残虐な行為等々を「何となく知っている」という程度ではなく、深く学んだうえで観たらかなり面白い映画なのだろうなと思った。
というか、そもそも、そういうことを熟知している人向けの映画なんでしょうね・・・。
映画評を見ると、周辺人物も史実に基づき的確に描かれているらしいので、ナチス関連の本など数冊読んで深く理解したうえで再度観たい映画です。

よかったらクリックお願いします

|

« 「ひとり日和」文藝春秋選評について | トップページ | デザインのいろは? »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「ひとり日和」文藝春秋選評について | トップページ | デザインのいろは? »