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2006/12/07

ヤン シュヴァンクマイエルの不思議の国のアリス

「不思議の国のアリス」
ルイス キャロル (著) ヤン シュヴァンクマイエル(画)
エスクァイア マガジン ジャパン刊
★★★★☆

487295105001_ss500_sclzzzzzzz_v36286769_ヤン シュヴァンクマイエル が挿絵を描いた不思議の国のアリスの本。大型本。
シュヴァンクマイエルが、『不思議の国のアリス』の最初の挿画を手掛けたジョン・テニエルへのオマージュとして描いたイラスト絵本だそうだ。

私はアリスもジョン・テニエルもシュヴァンクマイエルも好き。
じゃぁ絶対好きなんじゃないの〜?ということで迷わず購入。
(ジョン・テニエルって誰?という方はこちら

クラシカルなイラストを使用したコラージュやフロッタージュに手描きの絵を組み合わせた、独特のテイストのアリスたち。
アンティークドールの写真も多数使われていて、私が見た事があるものもあった。

不思議の国のアリスの話を久々に読んだので、そちらの方も純粋に面白かった。
でも、どちらかというと鏡の国の方が好き。
子鹿、たくさんの編み針をもつ羊、ハンプティ・ダンプティ、馬に乗るおじいさん騎士、そっくりな太っちょの双子トウィードルダムとトウィードルディーなどキャラがより魅力的になっていて、世界が広がり、ストーリーも深くなっている気がする。

シュヴァンクマイエルが描くアリスの世界はシュールでありながら愛嬌があってかわいらしく、場面場面を切り取った紙芝居の絵を見ているようだ。
ジョン・テニエルが描くアリスの世界は緻密でクラシカルでどこか影があって美しく、人物たちが生きているようだ。
ちなみに、私はどちらがより好みか?といえばジョン・テニエル。
久々に、鏡の国のアリスも読み返そうかしら。

そういえば、私が通っていた幼稚園にはマザーグースの絵本があって、その中のハンプティ・ダンプティのページが一番好きだった。

Humpty Dumpty sat on a wall.
Humpty Dumpty had a great fall.
All the king's horses and all the king's men
Couldn't put Humpty together again.
ハンプティ・ダンプティが 塀の上
ハンプティ・ダンプティが おっこちた
王様の馬みんなと 王様の家来みんなでも
ハンプティを元には 戻せない

で、その絵本ではですね、ハンプティ・ダンプティが塀から落ちた後の絵で、殻が割れてしまったハンプティの頭から鮮やかな黄金色の黄身が流れ出していて、子供心にとてもとても美味しそうだったのですよね。黄身を掬えそうで、黄身の上を指で何度もなぞったような。
それで、その絵本はそのページしか覚えていません・・・。
よく考えたら、ちょっと残酷な絵。
くるくるまわってとけてしまった虎のバターをのせたホットケーキも、すごくすごく食べたかった。

子供の頃の、絵本にでてきた食べ物たちってすごく印象深く、結構覚えているものだ。
アリスにでてくる食べ物も、美味しそうだったな。
「チェリータルトとカスタードとパイナップルとローストターキーとタフィーとバターつきトーストを混ぜたような味がする飲み物」とか「プティング」や「バタつきパン」とか。
まぁ、前者はどんなに想像してみても決してわからない味だけれども。

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コメント

じつはルイス・キャロルはテニエルの絵がお気に召さなかったというのは有名な話ですね。それで、キャロル自身が絵を描いている。キャロルといえば、アリス・リデルの写真、それも今風に言えばコスプレな写真を撮り捲った人だから、映像には彼流のこだわりがあったのでしょう。
なかでもアリスが大きくなる場面の大きくなり方などを見ると、キャロルの絵はかなりヘンです。でも、キャロルのイメージはこうだったのだなぁ、と思うと、なにか不思議です。ただ巨大化するテニエルと違って、首とかが伸びてるんですよ。
ちなみに、私は呑み屋さんでボトルキープをするとき、ボトルネックに「Drink me!」と書き込んでいたキザな時期がありました(^^ゞ

投稿: Lydwine | 2006/12/07 23:59

初めてこの方の絵を見ました。。。
個性的ですね。。。

投稿: tamirin | 2006/12/08 11:22

ちなみに、もちろん*yuka*さんは好きだと仰るのでご存知のとおりですが、シュバンクマイエルは、アニメーション作家さんです。

投稿: Lydwine | 2006/12/08 12:10

はじめてこの画家さんを知りました。
年末にでも読み返してみたくなりました。

投稿: あい | 2006/12/08 23:45

> Lydwine さん
私キャロル自筆のイラストは見た事がないです〜。キャロルはたしかに、自分が頭の中ではっきりと描いた映像を文字におこして小説にしているタイプでしょうね。
そういえば、挿絵を描く方によっては首がなが〜くのびているアリスもあったなぁと思ったのですが、あれはキャロルのイメージに忠実に従ったのですね。
ボトルキープで「Drink me!」は、なかなか素敵なエピソードですね。呑み屋さんでみつけたら、「おお」と思いそうです。

>tamirin さん あいさん
Lydwineさんがおっしゃっているように、シュヴァンクマイエルはアニメーション・映像作家、映画監督です。
シュルレアリストらしい独特な映像作品をよくつくっている人です。映像以外にも、シュールな絵画だとか、図鑑とかに載っているような動植物の絵画と立体物を組み合わせたコラージュとか、動くオブジェとか、動物の剥製に色々くっつけて架空の生物の標本をつくってしまったりだとか、奇妙なものをたくさんつくっています(笑
食事時に観ていたら気持ち悪くなりそうですが、そういうモード?の時にみると ツボにはいる人だと思います。

アリスは久々に読むと、子供の頃の無限の想像力を思い出せていいですよ〜。

投稿: *yuka* | 2006/12/10 23:48

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