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2006/10/15

雪の華

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雪の華
伊藤たかみ
角川春樹事務所
★★★☆☆
共感覚という特殊な感覚を持つ主人公は、人の背後にその人独自の「形」を見ることができる。ある日、亡くなってしまった京子と同じ雪の結晶の「形」を、京子の元恋人だった友人の新しい彼女にみつけた主人公は、京子が亡くなってしまった理由や最後に言おうとしていた言葉、彼女と京子の関係、京子がどういう人だったのかというのを探っていくという話。

この共感覚という感覚、小説の世界での話だけではなく、実際にあるらしい。共感覚を持つ人は、言葉や音に色が見えたり、味にかたちが見えたりするらしい。例えば、白黒の新聞がカラフルに見える。また、数字それぞれが違った色で見えるため、複数の数字が混在していても目的の数字をいとも簡単に見つけられるのだとか。
参考)
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000533.html
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20020325306.html
もっとも、人それぞれに固有の形をみるという共感覚は、この小説だけの話のようです。

純文学というには浅いけれど、SFっぽい設定に死や恋愛が絡み、それなりに面白いです。続きが気になるタイプの話。普段あまり本を読まない人でも読みやすいのではないのでしょうか。
ちなみに荻窪とか、うちの近所が登場します(笑

これを読んだ頃はまだ芥川賞を受賞していなかったので図書館で普通に借りられたけど、今はもしかして伊藤たかみの本って人気なのだろうか。
それにしても「たかみ」が友達の苗字からとられていたとは・・・。中性的なイメージにする為だと思っていたのになぁ。

共感覚ってちょっと気になるという方はクリックお願いします

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