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2006/10/11

initial イニシャル ~岩井俊二初期作品集~

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initial イニシャル ~岩井俊二初期作品集~
国: 日本
★★★★☆
initialは5枚組。以下の構成になっている。

Disc1「見知らぬ我が子」「殺しに来た男」(1991年「DRAMADOS」) 約47分
Disc2「マリア」(1992年「DRAMADOS」)「蟹缶」(1992年「世にも奇妙な物語」) 約39分
Disc3「夏至物語」(1992年「薔薇DOS」)「オムレツ」(1992年「La cuisine」) 約45分
Disc4「雪の王様」(1993年「TV-DOS-T」)「ルナティック・ラヴ」(1994年「世にも奇妙な物語」) 約39分
Disc5「岩井俊二監督特別ロングインタビュー」 約49分

1番好きなのは「見知らぬ我が子」だった。
少女の魅力をひきだすのがうまいし、子供たちの演技が自然。
ストーリーも、恐怖の度合いが程よい。
これが初作品とはとても思えない。ドラマ初演出で番組内大賞を得た幻の名作なのだとか。
後々自分がビッグになった時にかっこいいタイトルがいいだろうと思って英語名をつけていたのに、「わかりにくい」という理由で見知らぬ我が子にされたのだとか(笑
若き頃の岩井俊二、かわいいなぁ。その頃夢みていた通りビッグにはなっているけれど、私はタイトルは日本名でよかったんじゃないかと思う。

2番目に好きだったのは「夏至物語」。
結末は観る前に解説を読んでしまっていたので知っていたのだけれど、主役が食む胡瓜の音と瑞々しさとか画面を通して伝わってくる茹だるような暑さ、独特の世界観がいい。

好きじゃないのだけれど気になったのは「殺しに来た男」。
殺し屋のターゲットが何度殺しても死なない話なのだが、主役の時間軸が狂って同じことが延々と繰り返されるかんじでめまいがしそうになる。その他の肉付けはまだ幼いというか甘いので好きではないし、この手の繰り返しものは珍しいわけではないけれど、そのモチーフがもともと好きなので結局気になる。
イノセンスのそういうシーンもそうだったなぁ。

好きなものをずっとつくっていきたいと願っていた岩井監督は、そう思ってから今に至るまでずっと好きなものをつくり続けていられて本当に幸せだと言う。

「好きなものをずっと」

好きなことを仕事にしたいと願っても、案外人は回り道をしがちだ。下積みは大切だけれど、経験は必要だけれど、それを言い訳に冒険できない人って多いと思う。
違う道を行くうちに、初心を忘れてしまい、夢のような目標はよくも悪くも手近で平凡なものに形を変えていたりする。
それは大人になるということかもしれないし、ただ単純に感覚の鈍化かもしれない。
岩井監督にふれる時、そういうことが頭を過る。

岩井俊二の作品にひかれるという方はクリックお願いします

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コメント

はじめまして。

イニシャルとメゾン・ド・ヒミコの感想、全く同感です。
ついついコメントさせていただきました。

あと、プロフィールの絵が素敵ですが、
ご自身の作品ですか?

投稿: CV | 2006/10/12 00:58

はじめまして。
おお、同じ感想をもたれていたのですね。
2つとも一緒って、なかなかない確率かもですね。

プロフィールで使っている木馬がいるものは、以前つくった作品です。木馬は旅先で撮影した写真を加工しています。
そういっていただけて、すごく嬉しいです!!
ありがとうございます。

投稿: *yuka* | 2006/10/12 01:21

あ、ちなみにプロフィールページ自体のデザイン(フラミンゴとかウサギとか)はココログのです(笑

投稿: *yuka* | 2006/10/12 01:33

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