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2006年7月

2006/07/24

ゆれる

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ゆれる
年度: 2006
国: 日本
公開日: 2006年7月8日
ゆれる心と絆の先にあるものは…。オダギリジョー主演の重厚なドラマ
★★★★★

東京で写真家をしている猛が、母の一周忌で実家に帰省したところから物語は始まる。
実家のガソリンスタンドを継いだ温厚な兄、幼なじみの智恵子と3人で渓谷へ行ったところ、智恵子が吊り橋から落下して亡くなってしまう。傍らにいたのは、兄の稔。
智恵子は猛と一緒に東京に行きたがっていたが、猛はそれを遠回しに拒み、稔は智恵子を好きだったという三人の関係。
果たして事故なのか、殺人なのか? という話。

といってもミステリーなのではなく、事件をきっかけに温厚なはずだった兄から溢れ流れて行く激しい弟への嫉妬であったり、兄の為と言いながら実は自分の保身の為だったという弟の感情だったり、兄弟間の愛情と確執が話の主題だ。愛があるからこそ、近しい人だからこそ、憎いのだ。
普段人がひた隠しにしている、どろどろとしたものを見せられた気がする。

兄の稔は、実家を継いで毎日単調な仕事をして、女性にももてず、「いい人」でおわってしまう自分を情けなく思い、そこから抜け出せない苛立ちを弟へぶつける。
そういう兄の人生を「いい」とする人もいるのだろうけど、私は「ああ、そりゃその人生は面白くないですよね」と思ってしまう。大概そうやって、人生をつまらなくしているのは自分自身だろうと思うのだ。それなのに、自分を置いて東京へ行ってしまった弟のせいにするのは、自分の弱さからの逃げだ。

故郷を捨てて、守るべきものから「逃げている」と感じている弟と
自分の弱さや願望、不満から目を背けて「逃げている」と感じている兄。
人は誰だって何もかも完璧にできないのだけど、それを自分で「逃げ」だなんて思ってしまったら、本当に逃げになってしまう。

セリフではなく演技で様々なことが伝えられ、考えさせられる映画です。
ちなみにこの映画のオダギリジョーには大半の女性がやられるのではないでしょうか(笑
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