2009/07/09

Green Tea with Mint の時

Img_2247

※パリで風邪がしんどくなった時、マレ地区リヴォリ通りのBHVあたりにて

ちくちくとした殻が被さった
かさかさの感情に突き動かされて
何かに拘ってしまうこと。

たまに、そんな。
正体不明のお化けみたいなやつに取り憑かれることがある。
どうやったら振り払えるのか、真っ最中にはわからなかったりする。
結構しぶとい、こいつ。

多分、そんなものに取り憑かれている時は
十中八九、どこかに力がはいっている。
大抵が、多分頭あたりに。
完全にぐにゃぐにゃと脱力していたら、
殻はどこにも引っ掛からなくて、
つるりんと遥か彼方まで落ちていってしまうはず。

勝手に抱えているものをぱかりと割って芯を見ると
中身はどうせあの世まで持っていけないようなくだらない種だったりする。
ぎゅうぎゅう抱えているのは、多分、違う。
その種は後生大事に抱えるのではなくて、
とっとと飲み込んで葉っぱでも生やしてしまえばいいのだろう。

育った双葉に、やがて花が咲く。
蝶がとまる。
花はまた、違う種を生む。
それを飲む。
その繰り返し。
きっと。

そうして、
種の形も、
花の形も、
変化していく。
きっと、どんどん、立派に。

| | コメント (0)

2009/07/04

七月

Img_2857

七月一日を過ぎると、一年の半分が終わったなって思う。
前半が、ぱたんと閉じた扉の向こうに収まってしまった感じ。
小休止、リスタートというタイミングであるようにも思う。

バタバタとしていた時期が一段落し、今日久々に西荻をゆっくり散歩した。
はつねが行列だったので、柳小路で猫と遊んだ後、初めて鞍馬に行った。
何となく来ないままだったお店。
箱盛り蕎麦は上品な味で、名店と言われるだけのことはある。
蕎麦湯もとろとろで美味しかった。
私の後にはいってきた男性が、冷酒と天麩羅を頼んでいて、私も天先で今度一杯飲みたいなと思った。

珈琲職人で店長さんにきめ細やかな説明をしてもらいながら珈琲豆を買い、サービスの珈琲をご馳走になり、古本屋スコブル社で本を三冊買い、入ったことがなかった古着とアクセサリーのお店を覗き、帰宅。

一寸したこと。
弱りやすい時期だから、余計にふっと持っていかれる。
足場をしっかり持たないと。
たまに自分が唐突にぼろぼろになる時がある。
何だろね、これは。
悔しい。

| | コメント (3)

2009/06/22

灯の先に

Img_2814

※パリの街角のどこかの夕暮れ

今立っている場所がある。
自分で決めたゴールもある。
あとはもう、さぼらず怠けずそこへ向かっていくだけなのだけれど
たとえば穴に
たとえば出っ張りに
足をとられ、躓くその時に
ふっと心細くなる瞬間がある。
しゃがみ込んでしまいたくなる。
でも誰も手はとってくれない。

雑踏が、遠くに鳴る。

気付いたら、私はだいぶ多くの人とは違う方向に歩を進めている気がする。
道は行き止まりかもしれない。
いつか唐突に引き返したくなるのかもしれない。
でも、とりあえず今は進まないといけない時。
たまにぽきりと挫けることがあっても。

| | コメント (0)

2009/06/19

白とか黒とか色とか

Dy02

※ケビントの上がお気に入り

体調が悪い時ほど、仕事って立て込む。
今週ずっと体調がすぐれなかったこともあって
今日久々に、帰り道に何も考えられないほどしんどくなった。
本を開いてみたけれど、活字はただの黒いかたまりのままそこにあって
言葉の色を感じることができなかった。
やっぱり身体も、今は無理って時にはどこかに栓をしてしまうんだろうか。
本当に、どこにも繋がらず何も流れずに停滞してしまった感じで、
ただただそこに在るだけ。
無彩色で固いものが、ただそこに。

そういえば、アルカパだかアルパカだかたまにわかんなくなる。
と書いている今も、どっちだか自信ない。
那須にある牧場に行きたい。
白くてふわふわでほけーっとした子たちがいっぱいいる。らしい。

| | コメント (0)

2009/06/13

猫祝7歳

今日はうちの猫たちのお誕生日。
いよいよ、7歳。
猫は7歳からシニア期になる。
次から買う餌もシニア用にしなくては。
猫の7歳は人間の44歳。
でも相変わらずうちの子たちは追いかけっこをしてあっちからこっちへと飛んで移動するし、なんと元気なアラフォーって感じだけど・・・。

Dyn01_3

捨て猫だったこの子たちの正確なお誕生日はわからない。
でも、そういう場合誕生日を自分で決める飼い主さんが多いみたい。
夏にもらってきたこの子たちのお誕生日はきっと6月。
私が3月16日生まれなので、そのアナグラムで6月13日にした。

Oli1_3

あれからもう7年も経つのかと思うけれど、
もっともっと遠く昔のことのような気がする。
霞んで消えてしまいそうに、朧げな時代。

以前この子たちを譲ってもらったNPO法人「ライフボート」は、捨て猫捨て犬の保護と里親探しを行っている。
支援物資や支援金を送れるようになっていて、「Yahoo!ボランティア インターネット募金」経由で募金をした。今までは思い出した時に送っていたけれど、今度からお誕生日には必ず送ることにしよう。
この子たちのように、一匹でも多くの猫や犬たちが飼い主に出会えるように。生きていけるように。

CAPTCHAをTシャツのデザインにつかう「EXONEMO ANTIBOT T-SHIRTS」というのがある。CAPTCHAとは何かに登録する時やコメントを書く時にでてくる、自動生成される対ボットの画像認証用の文字のこと。人は読めるけれど、ボットは読めない、あれ。
EXONEMOでは自分で好きな文字を入力すると、リロードする度にデザインが変わり、世界に一枚のTシャツができる。

友人がここでTシャツをつくっていて、面白いな〜と思ったので、二匹のシニア記念Tシャツをつくった。


ちなみにこれ、誰でも買えます。
うちには明日届く予定。

お誕生日、おめでとう。
うちに来てくれて本当にありがとう。

NPO法人犬と猫のためのライフボート〜手を伸ばせば救えるいのちがある〜

ライフボート。猫や犬を飼いたい方、支援したい方は覗いてみてください。

| | コメント (2)

2009/06/12

つまり馬?

Img_2374

※パリのどこかのパッサージュにあるお店のショーウインドウ

少し、悔しいな、という出来事があって。
でも、ただただ平穏でないのは、ここが自分が落ち着く場所ではないというシグナルのようでもある。
楽だと、次へと踏み出す脚が鈍るかもしれない。

最近は何となく、試験前の気持ちが持続。
時間がうまく使えないのは、昔から変わっていない。

帰り道、Soy Un Caballoの曲でゆるゆる癒される。
スペイン語で「私は馬である」という意味を持つこのデュオ、ほんとに男性が馬のかぶりものをしている・・・。

ちなみに、PVはépisode 4までYoutubeで公開中。
どれもかわいい。

| | コメント (0)

2009/05/31

切って千切ってまぶしつける

Img_2740

※パリのどこか 多分バスティーユの職人街の方

ビルに切り取られた空でアルファベットをつくちゃった人がいた、そういえば。

外側が実体か、内側が実体かみたいな話は、小川洋子さんの「揚羽蝶が壊れる時」を思い出す。(完璧な病室に収録)

自分がいるその形の分だけ、そこには空気がない。
自分がそこに在る、ということは、何もしなくても某かの影響を周囲に与えているということで。
小さくたつさざ波、波紋、それの連続。

最近、プライベートの創作に力をいれはじめているのと平行して、仕事の方も忙しくなってきてしまった。
平日は、仕事のことと創作のことと、両方の考えないといけない事に両端からひっぱられて千切れてしまいそうな心持ちになっていたのだけれど、私のおかれている大変さなんて、広い世の中からみたら甘い甘い状況だよな、と思ったら平気な気がしてきた。
大変な時は俯瞰すると、大概は大丈夫だ。
そもそも自分で勝手に飛び込んでいるのだし。

自分で変えられるその状況を変えずに悲観しているとしたら、それは単なる怠慢だし何だか時間が勿体ない。
茫洋とした思考に身を任せているうちに、あっという間に時は流れてしまう。
刻んで、刻んで、楔を打って。
色と形と意味を与えていかないと、ゆらゆらと透明で実体がないまま消えてしまうもの。

| | コメント (0)

2009/05/25

旅、懐かしさ

3

※パリ、カルチェ・ラタンのホテルの中

海外旅行をする夢をみた。
正確には行ってはいなくて、待ち合わせの空港までしか登場しない。
空港で母親が待っている。
でも、夢の中の私は明らかに待ち合わせ時間に間に合わないことに気付いて、夢の中で時間を30分、1時間と戻す。
夢の中でこういうシチュエーションで「時間を戻す」という行為を私は今までにも何度もやったことがあるのだけれど、以前誰かに話したら「夢の中でそんなこと出来るの?」と言われた。あれ、みんなやったことないんだろか。困ったな〜という展開の時にそこを抜け出すこともやらない?

身体があまり強くないうちの母親は、海外旅行になんてまず行きたがらない。
だから、絶対にないことなのだけれど、母と娘2人の海外旅行を一寸想像してしまった。
機内では英語のわからない母親が困らないように色々世話をやいてあげよう、とか。

色々な事が片付いたら、ぷらっと旅行に行きたい。

ないとさんの「コーヒーアンドシガレット」には、
電車でぷらっと30分の距離にある素敵なクラシカルホテルへの小旅行とか
何度も来ているパリ旅行とか
私が好きな空気をもつ旅の話がでてくる。

地下鉄のにおい、青いカルネ、鉄輪きしむ音、またパリに来た。

カメラをぶら下げて散歩。
あてもなく路線バス。
ペンキ塗り立ての窓際のホテル。
10ユーロほどの衝動買い。

暮れない夏の夜。
にぎわうカフェで。
コーヒーアンドシガレット。

そういえば、私は寒くて夜が早い冬のパリしかまだ知らない。
でもこの調子だと、また次回訪れる時も寒い時期のような気がしてしまう。

パリほど遠くなくても、
ひんやりとしたよそゆきのシーツのある、ほんの少しだけ遠い場所へ行きたい。

旅から戻ると
その街の夢を見る。

言葉もわからないような街なのに
懐かしく、幸せな気持ちになる。

コーヒーアンドシガレット

コーヒーアンドシガレット
やまだ ないと

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/05/24

映画「重力ピエロ」(ヒューマントラストシネマ渋谷)

重力ピエロ

「重力ピエロ」

監督:森淳一
俳優: 加瀬亮、岡田将生、小日向文世、鈴木京香、渡部篤郎、吉高由里子

映画「重力ピエロ」の初日舞台挨拶に行って来た。

伊坂幸太郎の同名ベストセラー作品を映画化したもの。

大学院で遺伝子の研究をする兄の泉水と、落書き消しのアルバイトをする弟の春。
2人は、近所で起こる連続放火事件と、現場近くに描かれているグラフィティアートの関連性に気付く。グラフィティアートのメッセージと遺伝子配列とのリンク。犯人は一体どんな意味を込めているのか?2人は放火犯探しをはじめるという話。

春が、二階から落ちてきた。

この言葉で映画は幕を開ける。
はじめ泉水が桜の花びらを見ていたので、季節のことかと思ったら、弟のことだった。
多分、小説のままの言い回しなのだろうけれど、ぐっと物語の中に引き込む強さのある言葉。

CMからは、グラフィティアートと遺伝子配列の関係性など、「謎解き」の映画のような印象を受けるかもしれないけれど、実際は家族愛をメインに描いた作品。なので謎解きを期待して行くと少々拍子抜けかもしれない。

「重力ピエロ」というタイトルに込められた意味、父親が言う「最強の家族」という言葉。
下手すると陳腐に転んでしまうような内容なのだけれど、あたたかい空気のもとうまく描けていると思う。
何より、配役がいい。全員はまっていた。主役2人の子供時代も、2人にそっくりだし・・・。
全体的にわかりやすい映画なので、万人受けするのでは。

世の中には血の繋がりを絶対視する人というのもいるけれど、私は以前からそう思っていない。
たしかに血が繋がっていたほうが遺伝子レベルでの「共通点」はあるけれど、人というのはその「身体」のみで存在しているわけではなくて。
共に寄り添って生きて行くその行程が家族の形をつくり、色を与え、思い出を共有し。そうしてずっと育てていくものであって、それがどんな形に育つのかは家族次第で。
そうしてそれは、生まれながらに遺伝子によって決められているものではないと思うから。

「顔が似ているな」よりも「仕草が似ているな」の方が、家族として何だか嬉しいと思う。

映画化不可能と言われていた作品だけれど、どこらへんを工夫したのか原作を読んでいない私にはわからず・・・。
原作「重力ピエロ」の方も近々読んでみたい。
伊坂さんの作品は「アヒルと鴨のコインロッカー」しか読んだ事がないけれど、面白かったので「重力ピエロ」にも期待。「アヒル・・・」の方は逆に映画を観そびれていたので、もし行けたらヒューマントラストシネマでやっているうちに行こう・・・。映画「重力ピエロ」の半券を持っていくと割引らしい。

肝心の舞台挨拶は、前から四列目の好位置で見られてよかった。
でも特に誰のファンっていうわけでもなく、一緒に行った子が舞台挨拶観に行こうというので行ってみた・・・という感じなのだけれど。もっとも、ファンでなくても、映画撮影に関するエピソードが色々聞けるのは面白いし、お客さんの高揚感とかお祭りっぽくて楽しいのでいいなと思う。

ちなみに、映画「重力ピエロ」は、原作本持参割引キャンペーン(商品の説明のところに詳細あり)をやっていて一般で200円割引になるようなので、原作本を持っている人は忘れずに。全国規模の映画で初の試みなのだとか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

猫の寝具

Img_3236

※そういえばうちの子に後ろ姿が一寸似ている。

無印良品のファミリーセール割引券をもらった。
どこの店舗でも全商品が10〜20%OFFで購入出来て、しかも期間中なら何度でも使える。
なので、今日さっそく新調したかった寝具を中心にざくざく買って来た。
無印って、行くとついついあれもこれもと欲しくなる。
期間中にまた行こう。

まっさらなシーツというのは、旅先のようで嬉しい。
でも、新調したシーツに真っ先に寝そべったのは私ではなくてうちの猫だったけど。

「猫も枕使うんだよ」って言うと、猫を飼った事が無い人は大抵驚く。
鞄だったり、自分の腕だったり、もう一匹の猫だったり、人間の身体だったり、段差があれば何でも使う。
二匹のうち一匹のお気に入りは私が使っている枕。
壁と枕の隙間に身体を滑り込ませて、枕に斜めにもたれていたり、顎だけのっけていたり。
低反発は猫にも気持ち良いのかしら。

気付けば大雨。
家にいる時の雨は、街がさっぱりするから好き。

| | コメント (0)

«ベジとドナとアルチンボルド