2012/05/05

夜の花

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どんな変化が起ころうと
どんな変化を起こそうとしていても
満ちている限り、きっと怖くはないのだろう。
大抵の恐怖は変化の末の空白に対して起こる。
何も書き込めない、ただただ広がる目が眩むような白。
染められるのに躊躇するのは自分自身。

インスタント的に結果がでるようなものははじめから何かわかりやすい欲求のためにしか存在しないようなお手軽なものであって。
そうではない自分の身体を芯からつくりあげるようなものは一朝一夕でわかるようなものであるわけがなくて。
でも皆見えない未来に不安を抱える。
わからない=自由であるということも忘れて。

今の私は。
欠落しようと、常に空間に心地よい何かが満ちていて。
なんだかほんとうに日々感謝だ。

今年はたくさん絵を描こうと思っている。
展示をするんだ、必ず。
やっぱり私は何かをつくるくらいしか能も目的もないのだからそこに打ち込めるうちに打ち込まなくては贅沢だ。

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2012/05/02

3+2=5

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苦手としていた人から離れる機会がやってきた。

数ヶ月前の
その人のことで毎日嫌な思いを抱えていた私は
先のことをどのように見通していたのだっけ。
とりあえず、今のこの状況に感謝。

抜け出せないように見える問題も
必ずいつかは解決するのだという当たり前のこと。
ものごとの新陳代謝は日々進んでいて
不要なものは一寸ずつ一寸ずつ捲れ落ちていく。
我武者らに掻きむしらなくても、自然に、はらりはらりと。

よくわからない時は、新陳代謝にまかせてみる。

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2012/04/22

雨の日の猫

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今の自分は紛れもなく過去の自分が連続した末の姿であるのに線ではなく点のような気持ちになる瞬間実際思考は記憶に基づかず個として分離されているような雰囲気。
だから思考はその時その時で散らばる。
ぱらぱら。
まとまりにくい。
隙間から逃げていく。

横たわる雨上がりのさっぱりと明るい色に似た予感。

雨が落ちる音をおうということは街が洗われていくその様を記憶に刻み付けていくことでもあるのかもしれないなんて思いながら、音楽もかけずにただ聞くことが好き。
聞きながら思考を暗く深く遠くに落とす。
ぽちゃん。

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2012/04/04

嵐の最中

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電車がどうなるかわからないから早く帰りなさいと言われ、お昼過ぎに帰宅をした。
家に着いたら低気圧のせいなのか頭痛が酷くてぐいぐいと中身が引っぱられるかのようで気付いたらすとんと吸い込まれていた。

夢をみた。

現実世界の枠組みを残しつつ時間だけが一寸歪んだようなそんな場所にいたというその夢の手触りだけが残っていて、メールを着信したバイブ音で目を覚ました時に時間のずれだけがとても奇妙な余韻を漂わせた。

先日、夢の中でも似た感じを経験した。
夢の中の私は毎朝自分が何時に起きなければいけないのかが全くわからなくなってしまっていて。
いつもの自分が当然のように把握しているそれが夢の中で消失していることに驚いた。

そういう、‘ずれ’の狭間に自分がある時。
実体がどこに根付くのかが小さな混乱のうちにわからなくなっていることで何か大事な芯を掬われるような頼りない思いに陥るし、実際自分がどこを踏みしめて生きているのかわからなくなったりする。
普段あれだけ色々と悩んだり考えたりしながら生きているというのに、ぴゅっと遠くに行く時は呆気無いもの。
飛ばされるように。
人は日々着地して生きているものなのだろうか。

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2012/03/18

「PARIS SERA TOUJOURS PARIS!」 エリオット アーウィットが見つめたパリ(シャネル・ネクサス・ホール)

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マグナム・フォトのサイトは度々チェックしていて、エリオット アーウィットの写真展をやっていると知ったので、先日会社帰りにシャネル・ネクサス・ホールへ。
シャネル銀座店の中にあるその展示場所は、行く度に一寸緊張する。
買いもしないのにお店の中にはいらないとならないから…。
私自身も、全くシャネルっぽくない服装だし。

一昨年発表された最新写真集「Elliott Erwitt's Paris」に収められたものから選ばれた写真たち。
すごく古いものもあれば、最近撮影されたものもある。
年代が離れても、パリは変わらずパリの姿である。
デコレーションに当たるものが僅か変わっていても、芯はずっと同じ。
だから、とても古い写真を見ても、数年前に自分が行ったパリの姿と重ねることができる。
これはきっと東京ではできないことなんじゃないだろうか。
日本の美意識ってやつは、どこかの時代に置き去りになっているんじゃないだろうかというくらい、変てこな新しいものが生まれていく。勿論その一方で古きよきものを踏襲した美しいものも生まれているんだけれども。
でも、コンクリート打ちっぱなしとかさ、そういうものは日本の美にちっとも馴染まないんだよな。嫌い。

彼の撮る写真は、犬の写真がすごく魅力的。
コミカルに、あたたかく、その姿をパリの街並とあわせて刻んでいる。

最後に彼へのメッセージが書けるノートがあったので、拙い英語で書いてきた。
ここのホールは満足感の高い展示が無料で見られるので好き。
願わくば、店内を通らずに行けるようにしていただけると嬉しいです…。

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雪、白、夢

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うたた寝をしていたら夢をみた。

電車に乗って、遠く遠くへ向かっている。
くだらない話をしながら目一杯はしゃいで一寸した充足感に包まれながら。
やがて雪景色が見えてきたので「あ、まだ雪が残っているってツイートしよう」と、私は黄緑色のカバーに包まれたiPhoneを手に取る。(夢の中でもカバーはちゃんと同じだしツイートもしようとするんだなと後でなんだかおかしかった)
車窓のそばを流れる緑たちには、まだそれぞれの形がわかる程度の雪が積もっている。

猫に起こされたのか、目を覚ましたからきたのか、猫が肉球で私のことをペチペチと叩いていた。
夢の余韻で嫌な欠乏感があったので、猫をきゅうと抱いた。
夢だから夢。

 

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2012/03/05

色水

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よい音を聴いて細胞が揺らされた時に。
よい作品を観て視線が釘付けになった時に。
ああ先刻まで私は冬眠していたなと思う。
音とアートのアプローチの仕方は違うけれど、触れることは変化を受け入れるということでもある。
多分完全に満ち足りている人は何の刺激もいらないはずでそうしてそんな状態になったらそのまま朽ちてしまうんじゃなかろうか。
生きている限りみんな何かが足りないってことにもっと安心したらいいのだと思う。

長かった髪をばっさりと切った。
先刻まで自分の一部だった細胞たちが、あっという間にただのゴミになった。
春が近付いた。

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2012/03/04

森山良太 朝弘佳央理 写真展「 apart 」(SIGHT BOX GALLERY)

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先日、朝弘 佳央理さんと森山 良太さんの展示「apart」へ行って来た。

朝弘さんの展示は何度か観たことがあって、とても好きな写真を撮る方。
森山さんの写真を観るのは初めて。

会場のSIGHT BOX GALLERYはギャラリースペースだけでなく、カフェなどを併設している。

雪国への旅をしながら二人が撮った写真たちが合計200枚。
時系列で並んでいると思われる写真を追っていくと、時間の経過とともに写真の色が深くなっていくのが面白かった。色彩としての色、ではなく雰囲気としての色。
違う人が撮った写真であるのに、二人の写真はとても相性がいい。
異なった視点であっても、お互いが近しい距離感で景色を眺めてカメラでそれを切り取っていっている様子が伝わる。
違うカメラであるのに共同作業のような空気が展示全体に浸透していた。
景色たちもさることながら、森山さんが撮った朝弘さんの写真がとても魅力的だった。素で「あーかわいい」と言いたくなるような。

四面ある展示スペースのうち、私は三番目の壁あたりの雰囲気が一番好きだった。
青さをまとった雪景色であるとか。

とてもあたたかい気持ちになれる写真たちに囲まれてよい時間を過ごさせてもらった。

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この日はギャラリーのそばにあるカレーの店「アッチャ」で東インドカレーを食べたのだけれど、スパイスたっぷりのさらさらカレー、美味しかった。雑炊のようにほんとしゃばしゃば。
スパイスの薬効をちゃんと身体に浸透させる為に食べている間は水を飲むのが禁止。
食べ終わる頃には汗が…。
スパイスは日によって調合を変えているそうで、この時は花粉症に効くようにつくられていた。
店主がお話好きの楽しい方で、私の母校と繋がりがあったり、面白いお店だった。
また町田に行くことがあれば寄りたい。

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2012/02/21

流れるための道

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先日友人と本当にショックな出来事があると血の気がひくよねという話をしていて。
実際、暖かい日であるのに指先が真冬のもののようになってしまって身体中も寒くて仕方がない、という経験をしたことがある。
あれってもしかしたら。
冬眠状態になることで辛く寒い時期をやり過ごそうという身体の防衛本能だったのだろうか。

どうしても自分で波を起こせない時は
波のもとを何処かに受け取りにいかないといけない。

ただ移動するだけでも、ただ何かを見るだけでも、ただ何かを聴くだけでもよくて。
パチリパチリと何かが倒れていくように、一寸ずつ揺らされて揺さぶられて滞っていたものが流れ出す。

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2012/02/05

光を探すゲーム

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光を探す。

同じところをなぞってばかりじゃだめなんだろうなと貧血気味でぼんやりとした頭で考えた。
濃淡をつける、という意味の繰り返しではなく。
そもそもの大地を広げないと。

パラパラと目を通していたものから人生はゲームなんだから楽しまなければ損だよという言葉が落ちてきた。

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